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NPO・ボランティアサロンぐんま

  • 〒371-8570 群馬県前橋市大手町1-1-1 県庁昭和庁舎1階 TEL:027-243-5118 FAX:027-210-6217

サロン業務のご案内

  • ボランティア募集・ボランティア活動希望・NPO相談・イベント情報などサロンの日常をお伝えしていきます。 群馬NPO協議会は群馬県よりNPO・ボランティアサロンぐんまの運営を委託されています。

開館時間のご案内

  • 2024年4月1日 ~開館時間 平日10:00~17:00、土曜日10:00~17:00、日曜日、祝日、全館閉館日、年末年始は閉館となります。
  • 荒天時(特別警報発令時、大雪等の場合)には休館となる場合があります。

NPO法人会計基準

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2024年9月12日 (木)

NPO会計セミナー & 税理士による個別相談会 開催します!

2024年11月14日(木)に
「NPO会計セミナー&税理士による個別相談会」を開催いたします。

同日に開催いたしますので、この機会をお見逃しなく!

one「NPO会計セミナー」
日時:2024年11月14日(木) 13時00分~14時30分
場所:県庁昭和庁舎3階 35会議室
講師:公認会計士・税理士 福田秀幸先生

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日々の会計業務がわからず、正しい会計に不安のある方必見!

最近団体を立ち上げた方、経理担当になった方など、
「会計の基礎」を学べる講座は開催が少ないので、ぜひご参加ください!

昨年参加された方も学べる内容です。
初心者から中級者向けの内容となっています。

定員30名 先着順です。
(申込みフォームはこのページ最後にあります)

  

two「税理士による個別相談」予約制
日時:2024年11月14日(木) ①14時30分~ ②15時10分~
場所:県庁昭和庁舎1階 NPO・ボランティアサロンぐんま

関東信越税理士会群馬県支部連合会
山本享靖先生による個別相談です。

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2団体の募集で、完全予約制です。
1団体30分の予定です。

日頃の会計で困っていることはありませんか?
ご自分の団体の状況に応じて税理士に無料で相談できます。
些細なことでも相談可能です!

※税理士個別相談は、申込み多数の場合は抽選となります。
また、時間を変更する場合がありますので、予めご了承くださいませ。

 

「NPO会計セミナー」&「税理士個別相談会」の
申し込みフォームはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfHM64jU8T1OVVUkP-RRyu-G7U-BpiTypA9PkFOgqeZMpDcVg/viewform

後日、受付のメールをお送りいたします。
メールが届かない場合は、お手数ですがご連絡くださいませ。

Npo

2024年9月 7日 (土)

NPOの成長を目指す4つのステップ③【信頼される組織運営】

2024年8月7日(水)18:30~20:30
オンライン(zoom)にて、基盤強化セミナー「NPOの成長を目指す4つのステップ」の第3回【信頼される組織運営】を開催しました。

講師は前回に引き続き、公益財団法人 日本非営利組織評価センター 業務執行理事 
山田 泰久 氏です。

2参加者はNPO法人13名、市民活動団体6名、中間支援スタッフ3名の計22名です。

 第1回、第2回では、団体が信頼されるための情報発信を行っていくという内容でしたが
それを踏まえて第3回では、「信頼される組織運営」をテーマに、NPOの組織運営について「信頼」とはなにかを詳しく講義していただきました。

 

内容

はじめに
【NPOの信頼】託される立場として信頼してもらえるか。

 club共感
・団体の活動に共感してもらうことがまずは大切!

club期待
・こんなことをしてくれるのではないか。
・こんなことを達成してくれるのではないか。

club安心
・期待に対して任せても大丈夫なのか。

 この3つが「NPOの信頼=託す」という思いにつながる。

 

ribbon組織評価の活用・評価を受けることの意義。。。

組織運営の健康診断】
「評価」と聞くと団体をランク付け、成績付けされると思ってしまうが、組織運営の健康診断として、自分たちの団体の状況が適切にできているか診断を行う。
団体の状況を把握するという事が大事な部分となる。 

そうすることによって、ガバナンスの改善→信頼性の向上へとつながる。

ribbon日本のNPOの信頼度調査

・海外での国別による各機関への国民の信頼度調査では、世界に比べて日本の慈善団体は信頼度が低く、国内の特定非営利活動法人に関する世論調査では、
認知度について、よく知っていると答えたのは全国民の2割。

信頼できると答えたのは17.1%となっています。 
NPOのことをよくわからないから信頼されていないという状況がうまれており、

NPOを知っている人とNPOを知らない人の信頼のギャップがあるというところが大きいので、

まずは自分たちの団体のことを知ってもらい信頼度を上げていくことが大事な部分になってきます。

 

ribbonNPOの信頼。。。価値共有・能力・人柄

信頼度を高めるために3つのポイントを意識し、アピールする。

例えば
①価値共有→寄付やボランティアを募る
      同じ目標、価値を共有できる人へピンポイントで届くようなメッセージ

②能力 → 助成金の申請
      実績と一緒に事業遂行力と組織運営力(継続的な活動)もアピール

③人柄 → 接点のある人=団体の人柄 というイメージにつながりやすい。
      メリットにもデメリットにもなる場合があるが、
      団体自身と担当者のコミュニケーションが適切で誠実な対応を行っている。

 ribbonこれからの信頼

①個々のNPOが信頼向上を目指す
②NPOセクターとして、NPO全体の信頼度を高めていく
③企業や寄付者等の支援者がNPOの信頼に関心を持つ

NPOの信頼向上のメリット
・NPOの能力・ガバナンス向上(個々のNPOが発展していく。)
・企業の選定コストの削減(細かい部分まで見なくても信頼した取り組みができる)
・NPOの認知度向上(接点・コミュニケーションが増えると認知度向上)

ribbon非営利組織のガバナンスの発生

Photo_4 clubガバナンスとは??
   目的を達成するための精神や技法を言語化したもの

NPOのガバナンスは、法人格として法律によるガバナンスを達成することと、信頼関係を構築していくためのガバナンスの2種類を意識すること。
NPOにとって【託す・託される関係】ということが重要なポイントです。
やらされているのではなく、積極的にガバナンスを意識していくことが大切です。


ribbonガバナンスの基本・非営利組織の三役とその関係Photo_11

Photo_13

club従来のカリスマリーダー型の団体から、これからはみんなで話し合って解決していくコミュニティ型のNPOになっていくというところが大事なポイント。

★ガバナンスの重要なポイント!
 定款で定められたどおりの事業内容や組織運営を行っているか

★定款をしっかり読む!!
 定款で定められたどおりの事業内容や組織運営を行っているか。

★監事の役割
 社員総会で意思決定をし、それに基づいて理事が執行しますが、
 この2つの関係性だけでは理事の暴走も考えられる。そこをしっかりと確認するというのが
 監事の大事な役割となる。

dangerチェック!!
 2018年、NPO法が改正され、貸借対照表も公告対象になりました。
 定款にて貸借対照表の公告の仕方を定めましたか??
 官報での公告となったままになっていると、公告に毎年お金がかかってしまいます。
 定款を確認してみてください。

ribbon団体の持続性を高めるための3つのポイント

 ①事業力   → 事業を通じて力をつける
 ②資金調達力 → 事業の実績で自己財源化へ
 ③ガバナンス → 意識して取り組む必要がある
 ★「ガバナンスなくして、良い事業なし」

ribbon団体のガバナンスを高めるにはどうしたらよいか

diamond定款を読み込む・手続きを再確認する
 →団体がなにをするべきか、事業目的・内容など、意思決定したものを
  言語化して文書化されたものが定款。
  自団体の定款をしっかり読み込み、定款で定められたとおりの事業内容や、組織運営を行う。

diamond事業計画書と事業報告書を軸に、普段の活動やマネジメントから理事会・社員総会へのつながり
 を社内で周知する
 →現場で活躍されるみなさんの日々の活動の積み重ねが、作成する事業計画書や
  事業報告書になり、組織運営につながる、連携される。というところを意識する。

diamond法令遵守、不祥事防止の研修や意識啓発を行う
 →ハラスメント研修や防止研修等を行っている団体が増えている。
  研修機会など意識してみる。

ribbon危険を招くコンプライアンス違反・不祥事

 活動をしていくうちに、役職や環境の変化などで自分を正当化し、
 不正が出来る機会が目の前に現れてしまう。
 ①機会 ②動機 ③正当化
 この3つが揃ってしまった時、不祥事や横領が発生するケースが多い。
 コンプライアンス違反や不祥事を防ぐためにも、監事監査をしっかり行うことが大切。

club最後に。。。

Photo_3

この評価基準を見ていただき、是非、自団体の組織運営の状況を
セルフチェックしてみてください。
ベーシックガバナンスチェック(ベーシック評価基準)はこちらから。

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第1回、第2回では情報発信のノウハウなど講義して頂きましたが、
今回は社会環境や社会状況を踏まえて今のNPOの立ち位置などを理解するための概要的な内容が中心となりました。
設立時、みなさんが苦労をして作成された定款を実は社員が理解していない。というケースは少なくありません。
今回の講義では、定款の重要さを改めて認識できました。

第4回は、9月21日(土)、13:30~群馬県庁2階ビジターセンターで対面での開催となります。
「NPOの成長を目指す4つのステップ」連続講座もいよいよ最後の回となります。
お申込み頂いた方には、期間限定で第2、3回のZoom視聴が可能となっておりますので
ぜひご参加ください。

NPO・ボランティアサロンぐんまでは、毎月1回、「定款を読む会」を実施しています。
自分たちの団体は貸借対照表をどこに公告するのかな?団体のことをちゃんと理解できているかな??など、困っていることや、わからないことを持ち寄って定款を参考に解決します。
この機会に是非ご参加ください。

 

2024年8月22日 (木)

9月の定款を読む会は9/28です

8月の定款を読む会は、NPO法人を設立したい方、NPO会計基準に詳しい人、定款を読むのが好きな人、3団体が集まりました。時間が足りずに解決できなかったところは、サロンの個別相談で解決することにしました。次回は9/28に開催します。

イベントの情報提供でも、事業報告書の書き方でも、役員に関することでも、なんでもみんなで解決しましょう。

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2024年8月 2日 (金)

8月17日は定款を読む会

読書の秋に向けて定款を読み返してみましょう。下記のセミナーも参考に。

2024年基盤強化セミナー「NPOの成長を目指す4つのステップ」の第3回は「信頼される組織運営」です。8/7(水)18:30~20:30 オンライン(ZOOM)です。今、申し込むと第2回のセミナー「情報発信について学ぼう」も視聴できます。20248_page0001

2024年7月24日 (水)

NPOの成長を目指す4つのステップ①ミッション・ビジョンを言語化してみよう

2024年7月13日(土)13時半から16時半

群馬県庁2階ビジターセンターにて

基盤強化セミナー「NPOの成長を目指す4つのステップ」第1回ミッション・ビジョンを言語化してみようを開催いたしました。

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講師は公益財団法人 日本非営利組織評価センター業務執行理事 山田 泰久 氏です。

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参加者はNPO法人13名、市民活動団体6名、個人2名、中間支援センタースタッフ5名、行政職員1名 計27名です。

このセミナーは4回の連続でNPOの運営に必要な内ノウハウを学ぶことができます。

第1回のテーマは「ミッション・ビジョンを言語化してみよう」です。

内容

spadeなぜ、NPOは情報発信するのか?

 NPOの活動は外から見て分かりにくいもの。よい団体は、よい活動とよい情報発信を行っている。

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第1回 「ミッション・ビジョンを言語化してみよう」山田 泰久 氏 資料より 

 組織の外部に対して

  活動の中の感動を文章、写真、HPなどに可視化する

  活動を通じて得られるものを価値化する

  組織の外部に対して活動を分かりやすく伝える→共感が生まれる→組織の発展へ

 組織の内部に対して

  団体内の情報を共有することで活動の理念を共有する

 オープンであること=人、場所に資源が集まる NPO活動を継続するために不可欠

 誰もが市民活動に参加できる機会を提供する

spadeミッションとビジョン 団体の内外で共通認識できるものを整理する

 ミッション 役割

       団体の使命や存在意義・組織の理念・目的 地域や社会の中での役割

 ビジョン  どうなりたいか?

       組織の目指す理想の姿・中期的目標・恒常的な活動 達成したいこと 

spadeNPOの情報発信の大前提を確認する

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第1回 「ミッション・ビジョンを言語化してみよう」山田 泰久 氏 資料より 

 2つの情報発信の方向性、必要性

  ① 組織に関わるスタッフ、ボランティアや寄付者等の支援者のため

  ② サービスを受益する人、その家族や専門支援者、行政関係者等 受益者のため

  →NPO最大の特徴でもある

 団体が伝えたいことより、相手が知りたいことを発信する

  HP,ブログ 雑誌のようなもの 団体での発信

  SNS ネット上での雑談、口コミ 個人での発信 

spade誰に情報を伝えたいか?

 年代、ライフスタイル等対象によってインターネット、紙媒体の両方を使い分ける必要(例:過去の紙媒体の情報もネットに掲載する)

 情報発信の目的、発信後に何を目指すか設定した上で情報発信を行う

 説明→団体や活動を知ってもらう

 コミュニケーション→情報の受け手との関係づくり

 アクション→寄付やボランティア、イベント参加など

spade発信の仕方、発見のされ方

 ネット上で信頼してもらうために情報開示、提供、情報開示しているという姿勢

 信頼を得る3つのポイント 団体(組織運営)、活動(活動内容)、人(役員、スタッフ)

 情報発信力を高める

  発信する情報の年間、月間スケジュールを作成

  同じ分野で情報発信の上手な団体をお手本にする

  情報を届けるターゲットを絞り、イメージをした情報発信を行う

  ターゲット層が利用しているツール、見ているサイト、時間帯を調査し効果的な情報発信を行う

講座の中でワークショップも行いました。

参加者の方3,4名でグループになり内容を共有

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1.ミニワーク 団体の情報発信状況を共有する

2.ミッション・ビジョンを言葉にする

  地域や社会の視点と組織やメンバー内の視点で考える

spadeまとめ

様々な情報発信ツールがあり、情報に溢れている昨今。

多くの情報の中で団体の情報を埋もれずに探してもらうにはどうしたらよいか?

届けたい人を具体的に設定し、情報発信した後に起こしたい変化を想定し計画的な発信を行うことの必要を学ぶことができました。

またそのためには、まず自分達で団体の活動を的確に表現できることが不可欠です。

普段は活動に追われがちですが、ワークを通じて団体の活動を振り返り、

ミッション・ビジョンの言語化をして、整理する機会になりました。

県内のNPO法人のHP調査結果からは、サービス受益者に関する情報は多いと感じましたが(施設の案内、利用料など)

一方で法人を支援する側の人に対する情報は少ないのが現実です。(役員、決算報告等の団体の基本情報の公開、寄付、入会、ボランティア募集など)

参照:2019年度 NPO法人の情報公開の状況についての調査

https://nposalon.kazelog.jp/npo/2020/02/post-5e7d.html

外部と内部に対して情報発信を行うという方向性を常に意識することが、重要になってくると思いました。

 

 

 

2024年7月13日 (土)

定款を参考に解決 7月20日

団体の年間事業について話をしたい人、聞きたい人、7月は出会いの月です。NPO法人の先輩に聞きたいことがある人、お待ちしています。

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2024年6月 8日 (土)

【参加者募集】NPOの成長を目指す4つのステップ

NPO・ボランティアサロンぐんまでは、下記の通りセミナーを開催いたします。

ミッション、ビジョンの見える化から、情報発信、支援獲得まで学べる、連続講座となっております。

セミナーの申込は、【こちら】からどうぞ!

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2024年5月 9日 (木)

【報告】初めての決算 ~午後~

いつもNPO・ボランティアサロンぐんまのブログをご覧いただきまして、ありがとうございます!

今回は2024年3月23日(土)に開催した、「初めての決算セミナー」午後の部の開催報告になります。

このブログでは…

pencil助成金について

pencil会計基準

pencil簡単エクセル会計実務(希望者)

pencil会計王実務(希望者)

の4つについての開催報告をご紹介します!

pencil助成金について

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群馬県共同募金会 星野 様

実際に助成するにあたり、星野様が見ているところを紹介してくださいました。

助成する側もどんな団体や法人なのかしっかり見ているということが分かりました。

また助成金に応募する時、どんなことを書いたらいいのか・書類のどんなところ見ているのかなど貴重なお話を聞くことができました。

応募する際、どんな活動をしてきたのかという点に重きを置いて書こうとしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

どんな活動をしてきたのかももちろん大切ですが、助成する側は今後どう事業を展開していくのかその道順も書かれているか、計画性などがあるかどうかも見ているということが分かりました。

【15団体 21名 参加】

pencil会計基準

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NPO・ボランティアサロンぐんま コーディネーター

なぜNPO法人会計基準があるのか?

どうして決算書を作成する必要があるのか?

決算書も毎年度作成して、提出が必要になってきます。

この決算書は助成金の審査などでも見られている部分になってきます。

また決算書は提出した後は修正は行われず、外部に公開されます。

そのため会計基準がどんな内容なのかという説明がありました。

実務的な部分は、下記の内容で行いました。

(実務の部分は、希望者の方がご参加されました。)

【15団体 21名 参加】

pencil簡単エクセル会計実務(希望者)

Photo講師:NPO・ボランティアサロンぐんまコーディネーター

規模の小さい法人に向けて、無料でダウンロードできる「簡単エクセル会計」の実務演習を行いました。
受講者は、実際に「簡単エクセル会計」を操作しながら、例題を元に入力して数値が合っているかを確認しました。

「簡単エクセル会計」は「期末に現預金以外の資産・負債を持たない」小規模法人向けのツールです。それぞれの法人ごとに、仕分け項目等をカスタマイズでき、簿記の知識がなくても日々の入出金をその都度入力していけば、年度末にはほぼ自動的に決算書を作成することができる便利なツールです。今回は、設立して間もない法人の参加が多く、「これなら自分たちのの団体で今後活用できる」という声が聞かれました。

pencil「会計王」実務(希望者)

→会計ソフト機能及び導入の説明

会計王についての説明は、NPO・ボランティアサロンぐんまコーディネーターが行いました。
2法人3名が参加しました。

NPO会計基準での会計ソフトは複数ありますが、会計王は大変使いやすいソフトです。
決算書類も自動で作成できます。

このソフトでは、部門分けが可能のため事業ごとの管理が可能です。
また、電子帳簿保存法にも対応しています。

法人税法上の収益事業を行っている団体が会計ソフトの契約を検討されている場合は、税理士・会計士の担当の方にご相談のうえ、対応が可能なソフトの導入をお勧めします。

  

2024年4月24日 (水)

【報告】初めての決算 ~午前の部~

初めての決算 ~午前の部~

  • 日時:3月23日(土)10:00~12:00
  • 場所:群馬県庁昭和庁舎3F
  • 参加人数:35名(NPO法人・24人、その他3人、関係者8人)

◆NPO法人の税務

  • 説明者:群馬県税務課 小河 和紘さん

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大きく2つの項目に分けて説明していただきました。

1.税法上の収益事業について

法人税法上、34業種が収益事業に該当します。

NPO法上の「その他の事業」と、法人税法上の「収益事業」の考え方は、下記のようになります。

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NPO法上では、「その他の事業」とされない事業であっても、法人税法上は「収益事業」と判断される場合があります。

NPO法人は、株式会社などのように営利を目的としている法人ではないため、現行の法人税上の収益事業から生ずる所得のみが課税対象とされています。

そのため、NPO法人の本来の目的である、非営利活動に係る事業であっても、その事業が法人税法上の収益事業に該当する場合は、法人税の課税対象となります。

具体的な事例として、(1)国や地方公共団体等からの委託事業を行なっている、(2)バザーに関することをお話しいただきました。

法人税の申告や法人税法上の収益事業について、不明な点は所轄の税務署にお問い合わせいただくことをお勧めします。

2.法人の事業税・住民税について

①県税(法人の事業税・法人の県民税)

設立した日から2ヶ月以内に「法人設置申告書」を所管の行政県税事務所に提出が必要です。法人税法上の収益事業を行なっていない場合でも提出が必要ですので、注意が必要です。

また、法人税法上の収益事業を行う場合とそうでない場合では、申告及び納付の方法が異なります。

法人税法上の収益事業を行わない場合は、法人の事業税は課税されませんが、法人の県民税の均等割は課税されます。毎年4月30日(4月30日が土日振替休日の場合は翌日)に所管の行政県税事務所に申告納付する必要があります。

ただし、法人税法上の収益事業を行わない場合には、申請により法人の県民税(均等割)が減免される場合があります。

減免を受けようとするNPO法人は、毎年4月30日(4月30日が土日振替休日の場合は翌日)までに「法人の県民税減免申請書」を所管の行政建材事務所に提出してください。

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②市町村税(法人の市町村民税)

市町村にもNPO法人を設立した旨の届出が必要になります。また県民税と同様、税法上の収益事業を行わない場合、法人税割は課税されませんが、均等割は課税されます。ただし、こちらも減免申請することで減免される場合があります。詳細は、市役所及び町村役場にお問い合わせください。


◆わかりやすい事業報告書の書き方

  • 説明者:NPO・ボランティアサロンぐんま コーディネーター 乾 幸乃

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NPO法人は、毎事業年度終了後3ヶ月以内に事業報告にかかる書類を提出する必要があります。

事業報告書は、所轄庁に提出するだけでなく、団体内部で事業を振り返り、次に活かすこと、また会員やボランティア、寄付者、その他の関係者への報告にも活用できます。事業報告書は内閣府のポータルサイトで公開されます。

公開された情報は、市民や企業、行政、助成財団等が見ていることから、今後のNPO法人の発展に繋げるためにも、工夫が必要になります。

▼盛り込んだ方がいい事項

  • 1年の総括、全体の課題
  • 目次(内容が多い場合は目次があると読みやすい)
  • 事業ごとの目的、概要、成果と課題(写真や図、グラフ、数値化などでわかりやすく)
  • 総会、理事会、役員会、会員数、運営体制
  • 金銭にカウントできないボランティア活動、時間
  • 物品寄付など

初めて事業を知る人にもわかりやすい文章、用語の統一、言葉使い、引用の出典元の明記、個人情報が適切に扱われているかなどに注意し、複数のスタッフで作成、校正などを行うことをお勧めします。


◆NPO法人の信頼に向けて ~理事・監事の役割~

説明者:NPO・ボランティアサロンぐんま コーディネーター 真下 真帆

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理事の役割と責任として、事業評価、事業分析、事業・予算計画、中長期計画・資金計画など、通常業務の中でも責任が伴います。他にも資金調達や広報、情報発信、理事会や総会に関わることなども、理事の役割となります。監事の役割としては、業務、会計の監査、総会での報告があげられます。

また、毎年の所轄庁に提出する事業報告書だけでなく、貸借対照表の公告も行っていただく必要があります。今回NPOサロンで実施した決算書調査によると、定款通りに公告がされていた団体は7%。公告していない団体が25%。不明が68%という結果が出ました。定款で貸借対照表の公告の「掲示場」となっている場合、確認ができないことから「不明」の率が高くなっていることも理由にあげられます。

NPO法人の信頼性を向上させるために、適切な情報開示と、役員が日頃から随時自己監査を行い、その結果を踏まえ、監事が監査をするということが重要です。

※なお、2022年度決算書報告の詳細については下記のリンクからご参照ください。

令和4(2022)年度 公告調査結果

令和4(2022)年度 決算書調査


◆群馬県からの情報提供

  • 説明者:群馬県県民活動支援・広聴課 田中 さやかさん

①NPO法人の書類提出部数について

各種手続きに係る書類の提出部数がすべて1部になりました。

  • 館林市、藤岡市、玉村町、明和町については、各市町で定めていますので、各市町にお問い合わせください。

②住民基本台帳ネットワークの活用による住民票の添付省略について

就任承諾書及び誓約書使命を本人が自署しており、住民基本台帳ネットワークシステムの利用を希望する旨及び生年月日を記載した場合は、住民票補添付を省略できます。

  • 館林市、藤岡市、玉村町、明和町においては、これまでどおり住民票の添付が必要です。

③内閣府ウェブ報告システムについて

群馬県では、「内閣府ウェブ報告システム」によるオンライン申請・届出等の受付が令和6年3月より始まりました。

これまで書面で提出していた申請・届出等について、オンラインで提出が可能になりました。これまで通り、書面による申請・届出等も受け付けています。

(注意)

  • 館林市、藤岡市、玉村町、明和町での「内閣府ウェブ報告システム」の導入時期については、未定です。
  • 登記に関する手続きをオンラインで提出する場合であっても、「登記事項証明書」の原本を別途郵送又は持参する必要がありますので、ご注意ください。

内閣府ウェブ報告システムについての手続きマニュアルは、下記のサイトからご確認ください。

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2024年4月 5日 (金)

【報告】DX活動事例発表会 DXの力で課題解決へ ~子ども支援の取り組みから~

◆日時:2024年3月7日(木) 13時30分~15時00分
◆場所:NPO・ボランティアサロンぐんま
◆事例発表:
 NPO法人共に暮らす 代表理事 アジズ・アフメッドさん
 NPO法人居場所作りサポートsamiitos 理事長 今田裕子さん
◆パネルディスカッション・ファシリテーター
 NPO法人ターサ・エデュケーション 代表 市村均光さん
◆参加人数:9名(会場)、12名(オンライン)


今回の「DX活用事例発表会」では、デジタルトランスフォーメーションを活用して、子ども支援に取り組んでいる2つの団体さまから発表していただきました。

NPO法人共に暮らす(ともくら)代表のアジズ・アフメッドさんは、日本で仕事をしていた父親と一緒に暮らすため、9歳の時に家族と一緒にパキスタンから来日しました。

現在は企業の広告や映像制作などを手がける、合同会社NOW NEVERの代表でもあります。

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▲NPO法人共に暮らす 代表理事 アジズ・アフメッドさん


《ことばのヤングケアラー》

アジズさん、来日当初は当たり前ですが日本語が全くわからないまま、公立の小学校に入学しました。渡日の子どもたちは大人に比べると、比較的早く日本語を習得することが多いのですが、その場合子どもが通訳をするということがよく見受けられます。

実際、アジズさんも日本語ができるようになると、保護者の通院や行政手続きのため、学校を休んで付き添うというような経験をしてきました。このような子どものことを「ことばのヤングケアラー」といいます。

本来なら子どもは勉強をしたり、友達と遊んだり、部活をしたり、将来に思いを馳せたりと…と、子どもとしての時間が必要なはずなのに、「ことばのヤングケラー」となっている子どもたちは、その時間を家族のために費やしています。かといって家族も他に頼る術が少なく、身近な子どもに頼らざるをえないという現状があります。

また学校や役所、病院などでも双方とコミュニケーションができる子どもたちに、つい頼ってしまっていることについて、子どもに負担がかかっていることを理解しつつも、他に術がないという場合もあります。

《実体験にもとづいて、活動をスタート》

アジズさんは大学時代、日本語教育をテーマに研究。自身の子どもの頃の経験にもとづき、日本の小学校で必要な持ち物を説明する動画を制作しました。日本の学校文化は独特で、外国人にとって理解することが難しいとのこと。このような説明動画があることで、正しい情報が入り、子どもや保護者そして学校などの負担が軽減されます。

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▲持ち物動画。Youtubeで公開されている。

また日本と違い、高校まで義務教育の国もあるため、日本では高校入学のための試験があることについて理解されていないこともあります。

高校入学や将来の職業選択について動画などを活用し、多言語で広く発信することで、子どもたちの将来の選択肢が広がることが期待されます。

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ともくら YouTubeチャンネルでは、小学校で必要となる持ち物動画や、2023年に開催された「日本の高校、専門学校、大学の進学と職業がよくわかるセミナー」についても動画で見ることができます。今後は、それらを多言語化していきたいと考えています。

www.youtube.com/@tomokura-official

また、ショート動画でも「ことばのヤングケラー」などについて、わかりやすく解説したショート動画を発信しています。

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NHKのサイトでの取材記事もぜひご覧ください。

https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20221124a.html


2団体目の発表者は、NPO法人居場所づくりサポートsamiitosu(サミートス)理事長の今田裕子さんです。

サミートスさんは高崎駅からほど近い店舗を拠点として、子ども食堂・学習支援・地域の居場所づくりを三本柱とした活動をされています。特に学習支援活動では、直接指導の他、オンラインでの学習を軸に、児童養護施設や生活困窮家庭の子どもたち1人ひとりに寄り添う学習の場を提供しています。

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▲NPO法人居場所作りサポートsamiitos 理事長 今田裕子さん

《オンライン学習のきっかけはコロナ禍》

2020年のコロナウイルスによる感染症拡大を防ぐために行われた「一斉休校」をきっかけに、オンライン授業に踏み切ることになりました。送迎の必要がなく、遠方の子どもへの支援も可能になり、隙間時間を活用するなどのオンラインのメリットがわかってきたそうです。

オンライン授業に手応えを感じたことから、2021年度は児童養護施設での個別指導をスタート。2022年度には、生活困窮家庭や学習が苦手な生徒たち、不登校の小中学生へと無料学習支援の対象者を拡大しました。

オンライン授業を支えるのは、主に東京在住の大学生の有償ボランティアたちです。彼らもまたコロナ禍でアルバイトが減ったりと、厳しい状況になっていました。東京からでもボランティア活動ができるのはオンラインならではです。

《スケジュール管理の難しさをアプリで解決したい》

生徒や講師が増えるともちろん授業も増えます。そうなってくると難しくなるのが、生徒と講師のスケジュール調整です。なんとか負担軽減できないかと思い、開発したのが「スケジュール登録・管理」アプリです。お客さん(会員)にプログラマーの方がいたこともあり、開発に1年半かけ、2023年夏よりスタートし、現在は試用期間中です。講師が空いている時間を登録し、生徒はそれを見て授業を予約するというシステムです。一見すると単純なようですが、開発には時間も費用もかかっています。

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▲講師は、空き時間を登録

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▲生徒は、学習したい時間などを選択

このアプリを使うことで、大学生の講師たちにとっては、自分たちの空き時間を登録することができ、時間の有効活用ができます。生徒側は、自分で授業を予約することができるので、より主体的にかつ積極的に学習に取り組む姿勢が生まれてきたそうです。以前は、ドタキャンも多かったとか…。

このスケジュール管理アプリが機能することで、管理者であるサミートスさん側もスケジュール調整に時間を費やすことが減ったことで、その時間を学習支援に充てられることになり、また授業が成立しない時の謝礼に悩まされることもなくなったそうです。


後半のパネルディスカッションでは、NPO法人ターサ・エデュケーションの代表理事である市村さんがファシリテーターをつとめてくださいました。

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▲NPO法人ターサ・エデュケーション 代表 市村均光さん

市村さんのNPO法人でも学習支援活動をされています。NPOは、制度になっていなかったり、マイノリティの声を受けて、活動や支援を始めることが多いということ。前半の発表を踏まえ、また参加者からの質問にお答えしながら、「子ども支援」×「DX」について、さらに深掘りしていただきました。

《オンライン上での信頼関係は成り立つのか?》

参加者の皆さんも気になっていたことだと思いますが、オンライン上でコミュニケーションがうまくいくのか? リアルな場面での信頼関係があってこそ、オンラインでの信頼につながるのでは?と思っていました。

今田さんによると不登校の子どもたち、生活困窮家庭の子どもたちは、まず顔を出すことからして戸惑いがあるそうです。実際のオンライン学習支援でも顔は出さず、教材を画面共有をすることで、授業にも集中できるとか。

DXは、今の時代にあった子どもの支援が可能になるのではないかと今田さんは考えています。昔の日本と違って、人と人との関わりが薄くなっているのが現在の社会の姿です。

しかしオンライン学習支援を通して気づいたこととして、オンライン上であってもコミュニケーションが生まれ、信頼関係を育んでいくことは可能であること。実際に会う機会はなくても、継続して学習を続けることで小さな成果が積み重なり、成功体験となります。小さな成果をその都度、SNSを通じて保護者に伝えることで、保護者とも信頼関係を築いていくことができます。

たとえオンライン上であっても子どもたちが安心して学べる場があり、また信頼できる人とつながっていることは、子どもを通じて保護者への支援にもつながっていると手応えを感じているそうです。

コロナ禍で必要に迫られ始めたオンラインでの学習支援が思わぬ効果をうみ、さらにアプリ開発へと発展している事例ですが、オンライン授業をする中で、その良さに気づき最大限に活用しているサミートスさんの活動。

声だけ、文字だけでも、オンライン上がサードプレイスになり得るということに、学習支援だけでなく、他の活動でも参考になると感じました。

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《デジタルで隙間を埋める

ともくらさんでり組んでいる、小学校で必要な持ち物動画などは、一見子どもを対象としているようですが、保護者にこそ必要な情報です。外国人への直接の支援として、ぐんま外国人総合相談ワンストップセンターが設置されていたり、市役所でも相談窓口を設けています。

県内には各地に日本語教室もありますし、医療通訳を担うボランティア団体もありますが、言葉の壁もあることからその情報にアクセスすること自体が難しい現状があります。またご近所付き合いなども希薄ということもあり、直接情報を得る手段が限られています。

今後、ともくらさんでは、このような情報をまとめて検索できるようなポータルサイトの開発も検討しているそうです。本来なら行政が取り組むことではないのかと、多少の疑問もありつつも、現状を少しでも変えていきたいという強い思いがあります。インターネットを活用することで、困っているときにすぐに調べられるということは、とても重要なことです。

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話が深掘りされていく中で、共通していたことは「子ども支援」は、子どもだけが対象でなく、保護者への支援ということでした。

オンライン、デジタルでの関係性は一見すると希薄のような気もしますが、対面ではできなかったことや、難しかったことをデジタルを活用することで、その隙間を埋めることができるという可能性を感じました。

また学校や行政、他団体など、様々な社会資源とも、リアル+オンライン上でしなやかにつながっていくことで、時間はかかるかもしれませんが、一歩ずつ課題解決に近づくのではないかと思います。

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また市村さんから、NPOはボランティアとの調整がとても大変で、かつ収益も上がりづらいということも多い中、サミートスさんのようにアプリを開発し、活用することで負担が減り、事業の継続や発展につながっていくことは、「DX化」の大きなプラス要素というお話もありました。

「子ども支援」、「DX化」。どちらも課題が多く、団体にとっては「DX化」も大きな悩みかもしれません。2団体の発表とパネルディスカッションから、今後の活動のヒントにつながっていただければ幸いです。


アンケート結果より

こどもたちや中高生に向けた支援について学ぶことができ、またその支援にデジタルを交えることでより手厚い支援ができるような仕組みを作ってらっしゃる皆さんのお話がきけたこと。

外国にルーツを持つ子どもたちや、その保護者を環境面からも支援すること、その居場所支援の大切さと大学生が社会経験をできることの大切さを当協会の学習支援でも伝えていきたいと思います。

《お詫び》

今回のセミナーでは、会場とオンラインでのハイブリッド開催とさせていただきました。『DX』セミナーにもかかわらず、発表者の顔がオンライン上では見られなかったことなど、不慣れな部分がございましたことをお詫び申し上げます。サロンとしましても、コミュニケーションを第一に「DX化」を進めていければと思います。


◆今回、登壇していただいた、3団体様のWEBサイトもぜひご覧ください。

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