フォトアルバム

NPO・ボランティアサロンぐんま

  • 〒371-8570 群馬県前橋市大手町1-1-1 県庁昭和庁舎1階
  • TEL:027-243-5118
  • FAX:027-210-6217

サロン業務のご案内

  • NPO相談・イベント情報・ボランティア募集・ボランティア活動希望などサロンの日常をお伝えしていきます。
  • 群馬NPO協議会は群馬県よりNPO・ボランティアサロンぐんまの運営を委託されています。

開館時間のご案内

  • 開館時間
  • 平日10:00~17:00
  • 土曜日10:00~17:00
  • 休館日
    日曜日、祝日、全館閉館日、年末年始
  • 荒天時(特別警報発令時、大雪等の場合)には休館となる場合があります。

NPO法人会計基準

  • TypePad に登録する

2024年10月30日 (水)

孤独・孤立対策支援者向け研修会の開催について

群馬県地域福祉課より、孤独・孤立対策支援者向け研修会についてのご案内です。

核家族化や未婚化といった社会環境の変化により、人と人とのつながりが希薄化している中、コロナ渦における生活環境の変化などが契機となり、孤独・孤立の問題がより一層顕在化しています。

今後、単身世帯や単身高齢者の増加により、こうした孤独・孤立問題の深刻化が懸念されるとして、孤独・孤立対策推進法が令和6年4月に施行されました。

県では、行政、NPO等支援団体、民間企業等が地域や分野を超えて連携・協働する基板となる官民連携プラットフォームを設立し、孤独・孤立対策に取り組んでいます。

この度、孤独・孤立を感じている当事者等への支援を行う人材の確保、養成及び資質の向上を図るとともに、支援者同士の顔の見える関係づくりを目的に、研修・交流会を下記のとおり開催します。

1.日時:12月2日(月)14:00~16:30

2.場所:群馬県市町村会館2会大研修室(前橋市元総社町335-8)

3.基調講演講師:内閣府孤独・孤立対策推進参与 大西連氏

4.定員:120名

5.対象:孤独・孤立に関する活動をしている、しようとしている団体・企業、各種相談支援機関等

6.参加費:無料

7.申込方法:Webフォーム(https://logoform.jp/form/8abq/690300)にてお申込みください。※申込後に入力完了メールがあります。

8.申込締切:11月21日(木)

詳細は、社会福祉法人 群馬県社会福祉協議会 からもご覧いただけます。

1_page0001

1_page0002


 

2024年10月 3日 (木)

NPOの成長を目指す4つのステップ④【支援を集めよう】

2024年9月21日(土)13:30~16:30 群馬県庁ビジターセンターで
基盤強化セミナー「NPOの成長を目指す4つのステップ」
第4回【支援を集めよう】を開催いたしました。

参加者は、NPO法人9名 市民活動団体3名 中間支援スタッフ7名 行政職員1名 計20名です。

講師は前回に引き続き、
公益財団法人 日本非営利組織評価センター 業務執行理事 山田 泰久 氏です。

Img_0350_2
今回が、全4回の連続講座の最終回です。(これまでの内容は過去の記事をご覧ください)

第1回【ミッションビジョンを言語かしてみよう】
第2回【情報発信について学ぼう】
第3回【信頼される組織運営】

  

第4回は、「支援を集めよう」です。

NPOとしては、どの団体としても頭を悩ませる課題、資金調達についてです。

一般企業としての資金繰りは、事業収益、融資、補助金等となりますが、NPOとして置き換えると、事業収益はもちろんですが、NPO法人会計基準としても活動計算書の収益の項目のある「会費」「助成金」「寄付金」が重要となります。

≪内容≫

one NPO/市民活動の資金調達「助成金」

助成金で得られるものは「返済の必要のない資金」だけではありません。

当日の資料より

2
これらは相乗効果が発揮され、さまざまな面での発展、成長が得られます。

ただし、使い切ることを目的とせず、力を蓄え自走できる実力をつけるために活用することが大切です。

助成金申請のハードルを感じている団体も多いことと思います。
なかなか採択されない、申請書類に何を書いたら良いのか分からないなど悩みは尽きません。
ただ「活動資金が欲しいから」として申請するのはNGです。

セミナーでは、助成金活用においての計画の仕方、レベル感、付加価値など、目から鱗の情報が満載の講義でした。

参加者の数名でグループになりミニワークも行われました。
情報共有できる機会はとても貴重です。

Img_0269
他団体の活動方法を知ることは、運営する上で大変参考になると思います。
(NPO法人の事業報告書は公開されていますので、こういった情報を参考にすることも大切です)

  

two 寄付を活用するということ「寄付金」

自由の女神、東大寺の大仏は寄付金で作られました。
前橋市の臨江閣や高崎市の音楽センターも募金活動によるものとして有名です。
群馬ではタイガーマスク運動もありました。

きっかけがあれば応援したい、という気持ち(日本の寄付の精神)を持つ人がいるため、
「お願いすること」が寄付につながります。
そして、「お礼」「報告」が大切です。

当日の資料より

1_2
寄付と言うと「募金」や「募金箱」を連想する方も多いと思いますが、最近では寄付の種類も多くなりました。

クラウドファンディングやふるさと納税、フードドライブ、ヘアドネーションなど、現金だけではないモノやポイント、商品などが寄付につながる仕組みとして生まれています。
ここ数年では「遺贈」という遺言による遺産の寄付も注目されています。

寄付集めは、倫理性と信頼が求められます。
寄付する組織が「信頼できるか」が一番重要なのです。

そして、寄付募集、寄付報告の説明責任が求められます
領収書発送しているだけでは全く足りません。
お礼はもちろんですが、適切で誠実な情報提供、活動報告、収支状況など公開しましょう。

信頼される組織運営が大切です。

 


  

NPOでは多様な財源が安定した運営に繋がります。

今回は会費については触れていませんが、安定した収入源として有効です。
そして、財源の相乗効果として、事業収入・会費・寄付収入、補助・助成収入などの財源は、それぞれが単独で存在しているのではありません。お互いに影響しあっています。

事業のファンになってくれた利用者が、会員になって支援者となることもあります。
助成金を受けていることが信頼度、知名度に繋がり、新たな事業に発展する可能性もあります。

信頼される組織運営が何よりも大切で、そのための情報発信、活動の可視化・価値化が求められます。

今回の4つのステップが、団体の運営にとても重要であることがご理解いただけたと思います。

今回の資料は、NPO・ボランティアサロンぐんまで配架しております。
また、今後もNPOの運営に役立つセミナーを開催予定ですので、この機会にぜひご参加ください。

  

2024年9月20日 (金)

NPO法人向け基盤強化セミナーを開催します 協力のテクノロジー2024

flair協力者を拡げて、活動をパワーアップしよう!行政・企業・地域団体等の協力を得るコツ

NPO法人、市民活動団体向けにセミナーを開催いたします。

地域課題解決、地域活性化を促進するため、NPO・市民活動団体が企業や一般市民と協力し活動していくために必要な考え方、連携のポイントとは?

働を進める上で壁となる協働のパートナーとの目的や考え方の違いをお互いが受け入れ、協力関係を築くコツを座学とワークを使って学びます。

日時 2024年11月30日(土) 10:30〜15:30

会場 県庁昭和庁舎35会議室

対象 NPO法人、市民活動団体

定員 30名

参加費 無料

講師 特定非営利活動法人協力アカデミー 代表理事 松原 明 氏

内容

・様々な協力の主体

・協力のポイント「相利」とは

・協力を応用する 地域づくりに相利を活かす

・協力のフレームワーク実習

・質疑応答、ふりかえり

お申込み 以下フォームからお願いいたします

https://nposalon.kazelog.jp/npo/seminer.html

1_2

中間支援スタッフ向け 協働コーディネーター養成セミナーを開催します

flair「協力のテクノロジー」から学ぶ 地域の活動を コーディネートするコツ

中間支援センタースタッフ、行政職員向けにセミナーを開催いたします。

多様化する地域課題解決のため行政や企業、NPO等が協力するケースが増えています。

様々な主体をつなぐために行う中間支援の役割、必要な知識やポイントについて学びます。

日時 2024年11月29日(金) 13:30〜16:30

会場 県庁昭和庁舎35会議室

対象 中間支援センタースタッフ、行政職員

定員 30名

参加費 無料

講師 特定非営利活動法人協力アカデミー 代表理事 松原 明 氏

内容

・NPO法施行25年における中間支援の現状

・協働の相手 企業、行政、NPO・市民活動支援と

 地域自治組織支援の違い

・協働のコーディネーターとしての中間支援の役割

・グループディスカッション

お申込み 以下のフォームからお申込みください

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScxTtuWYCSioOp-WJRau192csquX6eN4AR_bOMM-wrZ5j9fmQ/viewform

1

2024年9月12日 (木)

NPO会計セミナー & 税理士による個別相談会 開催します!

2024年11月14日(木)に
「NPO会計セミナー&税理士による個別相談会」を開催いたします。

同日に開催いたしますので、この機会をお見逃しなく!

one「NPO会計セミナー」
日時:2024年11月14日(木) 13時00分~14時30分
場所:県庁昭和庁舎3階 35会議室
講師:公認会計士・税理士 福田秀幸先生

S_2

日々の会計業務がわからず、正しい会計に不安のある方必見!

最近団体を立ち上げた方、経理担当になった方など、
「会計の基礎」を学べる講座は開催が少ないので、ぜひご参加ください!

昨年参加された方も学べる内容です。
初心者から中級者向けの内容となっています。

定員30名 先着順です。
(申込みフォームはこのページ最後にあります)

  

two「税理士による個別相談」予約制  受付終了しました
日時:2024年11月14日(木) ①14時30分~ ②15時10分~
場所:県庁昭和庁舎1階 NPO・ボランティアサロンぐんま

関東信越税理士会群馬県支部連合会
山本享靖先生による個別相談です。

S
2団体の募集で、完全予約制です。
1団体30分の予定です。

日頃の会計で困っていることはありませんか?
ご自分の団体の状況に応じて税理士に無料で相談できます。
些細なことでも相談可能です!

※税理士個別相談は、申込み多数の場合は抽選となります。
また、時間を変更する場合がありますので、予めご了承くださいませ。

 

お申込みは、会計セミナーのみ、個別相談会のみ、両方の申し込み、いずれもOKです。

「NPO会計セミナー」&「税理士個別相談会」の
申し込みフォームはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfHM64jU8T1OVVUkP-RRyu-G7U-BpiTypA9PkFOgqeZMpDcVg/viewform

  

後日、受付のメールをお送りいたします。
メールが届かない場合は、お手数ですがご連絡くださいませ。

Npo

2024年9月 7日 (土)

NPOの成長を目指す4つのステップ③【信頼される組織運営】

2024年8月7日(水)18:30~20:30
オンライン(zoom)にて、基盤強化セミナー「NPOの成長を目指す4つのステップ」の第3回【信頼される組織運営】を開催しました。

講師は前回に引き続き、公益財団法人 日本非営利組織評価センター 業務執行理事 
山田 泰久 氏です。

2参加者はNPO法人13名、市民活動団体6名、中間支援スタッフ3名の計22名です。

 第1回、第2回では、団体が信頼されるための情報発信を行っていくという内容でしたが
それを踏まえて第3回では、「信頼される組織運営」をテーマに、NPOの組織運営について「信頼」とはなにかを詳しく講義していただきました。

 

内容

はじめに
【NPOの信頼】託される立場として信頼してもらえるか。

 club共感
・団体の活動に共感してもらうことがまずは大切!

club期待
・こんなことをしてくれるのではないか。
・こんなことを達成してくれるのではないか。

club安心
・期待に対して任せても大丈夫なのか。

 この3つが「NPOの信頼=託す」という思いにつながる。

 

ribbon組織評価の活用・評価を受けることの意義。。。

組織運営の健康診断】
「評価」と聞くと団体をランク付け、成績付けされると思ってしまうが、組織運営の健康診断として、自分たちの団体の状況が適切にできているか診断を行う。
団体の状況を把握するという事が大事な部分となる。 

そうすることによって、ガバナンスの改善→信頼性の向上へとつながる。

ribbon日本のNPOの信頼度調査

・海外での国別による各機関への国民の信頼度調査では、世界に比べて日本の慈善団体は信頼度が低く、国内の特定非営利活動法人に関する世論調査では、
認知度について、よく知っていると答えたのは全国民の2割。

信頼できると答えたのは17.1%となっています。 
NPOのことをよくわからないから信頼されていないという状況がうまれており、

NPOを知っている人とNPOを知らない人の信頼のギャップがあるというところが大きいので、

まずは自分たちの団体のことを知ってもらい信頼度を上げていくことが大事な部分になってきます。

 

ribbonNPOの信頼。。。価値共有・能力・人柄

信頼度を高めるために3つのポイントを意識し、アピールする。

例えば
①価値共有→寄付やボランティアを募る
      同じ目標、価値を共有できる人へピンポイントで届くようなメッセージ

②能力 → 助成金の申請
      実績と一緒に事業遂行力と組織運営力(継続的な活動)もアピール

③人柄 → 接点のある人=団体の人柄 というイメージにつながりやすい。
      メリットにもデメリットにもなる場合があるが、
      団体自身と担当者のコミュニケーションが適切で誠実な対応を行っている。

 ribbonこれからの信頼

①個々のNPOが信頼向上を目指す
②NPOセクターとして、NPO全体の信頼度を高めていく
③企業や寄付者等の支援者がNPOの信頼に関心を持つ

NPOの信頼向上のメリット
・NPOの能力・ガバナンス向上(個々のNPOが発展していく。)
・企業の選定コストの削減(細かい部分まで見なくても信頼した取り組みができる)
・NPOの認知度向上(接点・コミュニケーションが増えると認知度向上)

ribbon非営利組織のガバナンスの発生

Photo_4 clubガバナンスとは??
   目的を達成するための精神や技法を言語化したもの

NPOのガバナンスは、法人格として法律によるガバナンスを達成することと、信頼関係を構築していくためのガバナンスの2種類を意識すること。
NPOにとって【託す・託される関係】ということが重要なポイントです。
やらされているのではなく、積極的にガバナンスを意識していくことが大切です。


ribbonガバナンスの基本・非営利組織の三役とその関係Photo_11

Photo_13

club従来のカリスマリーダー型の団体から、これからはみんなで話し合って解決していくコミュニティ型のNPOになっていくというところが大事なポイント。

★ガバナンスの重要なポイント!
 定款で定められたどおりの事業内容や組織運営を行っているか

★定款をしっかり読む!!
 定款で定められたどおりの事業内容や組織運営を行っているか。

★監事の役割
 社員総会で意思決定をし、それに基づいて理事が執行しますが、
 この2つの関係性だけでは理事の暴走も考えられる。そこをしっかりと確認するというのが
 監事の大事な役割となる。

dangerチェック!!
 2018年、NPO法が改正され、貸借対照表も公告対象になりました。
 定款にて貸借対照表の公告の仕方を定めましたか??
 官報での公告となったままになっていると、公告に毎年お金がかかってしまいます。
 定款を確認してみてください。

ribbon団体の持続性を高めるための3つのポイント

 ①事業力   → 事業を通じて力をつける
 ②資金調達力 → 事業の実績で自己財源化へ
 ③ガバナンス → 意識して取り組む必要がある
 ★「ガバナンスなくして、良い事業なし」

ribbon団体のガバナンスを高めるにはどうしたらよいか

diamond定款を読み込む・手続きを再確認する
 →団体がなにをするべきか、事業目的・内容など、意思決定したものを
  言語化して文書化されたものが定款。
  自団体の定款をしっかり読み込み、定款で定められたとおりの事業内容や、組織運営を行う。

diamond事業計画書と事業報告書を軸に、普段の活動やマネジメントから理事会・社員総会へのつながり
 を社内で周知する
 →現場で活躍されるみなさんの日々の活動の積み重ねが、作成する事業計画書や
  事業報告書になり、組織運営につながる、連携される。というところを意識する。

diamond法令遵守、不祥事防止の研修や意識啓発を行う
 →ハラスメント研修や防止研修等を行っている団体が増えている。
  研修機会など意識してみる。

ribbon危険を招くコンプライアンス違反・不祥事

 活動をしていくうちに、役職や環境の変化などで自分を正当化し、
 不正が出来る機会が目の前に現れてしまう。
 ①機会 ②動機 ③正当化
 この3つが揃ってしまった時、不祥事や横領が発生するケースが多い。
 コンプライアンス違反や不祥事を防ぐためにも、監事監査をしっかり行うことが大切。

club最後に。。。

Photo_3

この評価基準を見ていただき、是非、自団体の組織運営の状況を
セルフチェックしてみてください。
ベーシックガバナンスチェック(ベーシック評価基準)はこちらから。

tulip まとめ tulip

第1回、第2回では情報発信のノウハウなど講義して頂きましたが、
今回は社会環境や社会状況を踏まえて今のNPOの立ち位置などを理解するための概要的な内容が中心となりました。
設立時、みなさんが苦労をして作成された定款を実は社員が理解していない。というケースは少なくありません。
今回の講義では、定款の重要さを改めて認識できました。

第4回は、9月21日(土)、13:30~群馬県庁2階ビジターセンターで対面での開催となります。
「NPOの成長を目指す4つのステップ」連続講座もいよいよ最後の回となります。
お申込み頂いた方には、期間限定で第2、3回のZoom視聴が可能となっておりますので
ぜひご参加ください。

NPO・ボランティアサロンぐんまでは、毎月1回、「定款を読む会」を実施しています。
自分たちの団体は貸借対照表をどこに公告するのかな?団体のことをちゃんと理解できているかな??など、困っていることや、わからないことを持ち寄って定款を参考に解決します。
この機会に是非ご参加ください。

 

2024年8月22日 (木)

9月の定款を読む会は9/28です

8月の定款を読む会は、NPO法人を設立したい方、NPO会計基準に詳しい人、定款を読むのが好きな人、3団体が集まりました。時間が足りずに解決できなかったところは、サロンの個別相談で解決することにしました。次回は9/28に開催します。

イベントの情報提供でも、事業報告書の書き方でも、役員に関することでも、なんでもみんなで解決しましょう。

20240822_165207_0001

2024年8月 6日 (火)

NPOの成長を目指す4つのステップ②「情報発信について学ぼう」

2024年7月25日(木)18:30~20:30、オンライン(zoom)で
基盤強化セミナー「NPOの成長を目指す4つのステップ」第2回『情報発信について学ぼう』を開催いたしました。

講師は第1回に引き続き、公益財団法人 日本非営利組織評価センター 業務執行理事 
山田 泰久 氏です。

5jpg

参加者はNPO法人14名、市民活動団体4名、個人2名、中間支援センタースタッフ2名、行政職員1名 計23名です。

第1回「ミッションビジョンを言語化してみよう」の内容を踏まえ、第2回は「情報発信について学ぼう」をテーマに、情報発信の重要性と、具体的な方法、ポイントについて学びました。

《内容》

◆はじめに

第1回で学んだように、「よい団体とは、よい活動とよい情報発信をしている団体である」。

せっかく価値のある活動をしていても、数多くのNPO法人、市民団体、ボランティア団体等がある中で、発信ができていないと、埋もれてしまい、必要な人に団体の存在が知られず、認識してもらえない状態になってしまう。

一昔前だと、団体のホームページがあるということに意味があったが、今は誰でもホームページが作れる時代で、より情報を届ける相手と目的を意識した情報発信が必要になっている。

 

pencilそもそもNPOの情報開示・情報発信の意義とは                      

①NPOセクターの立場で
→より多くのNPOが情報発信することで、NPOセクター全体の信頼度をアップする。

②市民の立場で:地域メディアとして
→専門的な情報を必要としている人に、情報を届ける
自ら情報発信できない人に代わって発信する

③団体の立場で
団体や活動を維持するための資源を獲得する

★団体の活動のための情報発信にとどまらず、地域メディアの役割を果たす

 

pencil活動の可視化 と 活動の価値化 (第1回の復習)                  

 活動の可視化→活動の中の感動を伝える 
 ・・活動の現場の様子を、文字、写真、動画で伝える

 活動の価値化→価値にして伝える
 ・・自らの活動がどんな価値(受益者にとってのメリット、地域への貢献)を生み出して
   いるのか、自ら言語化して発信する

★活動している自分たちに取っては当たり前と思われることを、第三者にわかりやすく伝える

 

pencil2024年現在、NPOの情報発信・・今は「半々時代」                                      

 紙もインターネットもそれぞれ大事 
→情報を届けたい相手に応じて、ツールを使い分ける必要がある!

※今回は、主にSNSを中心に情報発信のポイントを学びます。

-------------------------------------------------------------------------------------------------

pencilSNSで情報発信するにあたって

 まず、普段自分がどのようにインターネット、スマホを使っているかを考えた上で、
 情報を届けたい相手がどのように情報収集しているかを意識する。
 発信する際は、PCで操作することが多いが、受け手側がスマホで見ていることを意識する。

 →実際にSNSの画面を見て、特徴をとらえよう
【facebook】 写真中心、30代以上のユーザーが多い。
        市民活動・NPOセクターでは利用者が多い。
【X】(旧Twitter) 写真や、各種情報の共有、ユーザーの世代も様々
       →団体として有効な活用は難しい、まずは個人の情報収集のツールとして
【Instagram】写真中心、いわゆる「インスタ映え」する華やかな活動の発信に向いている
       →NPO、市民活動の地道な活動を発信するのは難しい場合も

  

pencilNPOのweb系情報発信の整理                      

22_2


 

ストック情報
(団体のホームページやブログ)
:蓄積される情報

フロー情報(facebookやX)
:SNSで流れていく情報
(※googleなどの検索対象にならない

→どちらも大事、バランスよく

 

pencilネット上で信頼してもらうために~信頼の3つのポイント(第1回の復習)         

①団体概要 →組織運営への信用

②活動   →活動内容への信頼

③役員・スタッフ→人への共感  
   ・・人は人にしか共感しない。活動している人の顔写真、集合写真を載せると、
   雰囲気が伝わり、安心につながる

→団体・活動・人のセットで信頼してもらう

 

pencil団体としての情報発信のコツ

 ①定期的に、継続的に
  →更新頻度が高いと、検索したときに上位に上がってくる

 ②なるべく手間をかけずに発信する
  →毎回、ゼロから作るのは大変、フォーマットをつくるなどの工夫を

 ③分業体制をつくる(文章書く人、写真撮る人、サイトにUPする人)
  →それぞれ得意分野を活かしてもらって役割分担するのが望ましい

 ④紙の会報誌等の原稿をネットにも流用する。
  →「半々の時代」の今、それぞれ見ている人ちがう。

-------------------------------------------------------------------------------------------------

pencil「NPOの情報発信のコンセプト」                 

31

発信内容

①信頼 

・団体の「基本的な情報」(ストック情報)・・年に1回
 →自分たちは何者なのか(団体名、連絡先、代表者、設立趣旨、理念)

・団体の「活動・事業情報」(フロー情報)・・月に1回~年に4回
 →自分たちは何をしているのか(事業計画・年間計画・イベント案内・活動レポート)

・団体の「財務情報」(ストック情報)・・年に2回(予算・決算)
 →何にいくらお金を使っているのか?(収支予算・決算、誰からどのようにいくらの収入があるか等)

②共感

 ・・団体の活動を知ってもらい、その必要性を理解してもらう。
   キーワードは追体験と感情移入、
   登場人物は「受益者」「NPOスタッフ」「支援者(寄付者)」
   →「自分も関わりたい!」と興味、関心をもってもらう。

③ 問題提起

 ・・マスメディアが伝えない、地域の状況や社会の課題を伝える
   →活動団体であると同時に、地域メディアとしての役割が求められている

 

◆発信の目的

① 説明(従来の情報発信)
 ・・団体や活動を知ってもらう、理解してもらう

②コミュニケーション
 ・・情報の受け手との関係づくり、関係を深めるための情報発信

③アクション
 ・・情報の受け手に対して、寄付やボランティア、イベントなどのアクションを
   誘発させるための情報発信

 ◆発信主体

 正式な発信は団体として行う
 →代表者もしくはNPO関係者が個人として情報発信を行う
 →支援者・寄付者・参加者に情報を拡散してもらう

 

danger情報発信にあたって気をつけること

個人情報保護法   

 小規模事業者や自治会、同窓会も含む全ての事業者が対象です。
 ※参考:これだけは知っておきたい「個人情報保護」のルール
  →https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201703/1.html

 ・SNSで気を付けること   

 セキュリティ
 ・・位置情報、パスワード管理
 プライバシーを守る 
 ・・自分のプライバシー、相手のプライバシー(顔写真を載せる時など了承を取る)
 暴言・悪口を書かない 
 ・・すぐに拡散してしまう→団体の信用も傷つく

------------------------------------------------------------------------------------------- 

bookまとめ:地域のNPOのインターネット情報発信            

まず(必須)
 ★ホームページ

 ★ブログ

 ★地域のポータルサイト

余裕があれば・・
 ★facebookページ

 ★メルマガ

さらに・・
 ★全国規模のポータルサイト

 ★You Tube などなど

diamond具体的な秘訣・ヒント・テクニック

  例えばブログの場合
 ・・記事内に検索されやすいキーワードを盛り込む
  →地名、施設名、イベント名、NPO、分野に関するキーワード
 ・・1週間に3日、1年間で150記事を目指す

bookまとめ:情報発信の目的とツールの整理            

74_2

---------------------------------------------------------------------------------------------

NPOならではの情報発信の難しさ、また今の時代に合った情報発信のポイント、コツをわかりやすく講義して頂きました。

 最後に講師から、情報発信を「漢方薬」に例え、即効性はないけれどじわじわ効いてくる、という話がありました。まず今日できることから、例えばブログを書く等、それを継続すると、半年後に団体の地域における知名度が上がったり、協力者、支援者が増えるといった変化が出てくることが期待されます。
今日を機に半年、がんばって続けてみましょうと講師から応援のメッセージを頂きました。

 NPO・ボランティアサロンぐんまでは、今日の講義の中でも紹介されたツールを使ってみたいという団体に、基本的な使い方を教えることもできます。
これを機に団体の情報発信を見直そう、新しいツールを使ってみようと思った団体は、ぜひサロンにご相談ください。

2024年8月 2日 (金)

8月17日は定款を読む会

読書の秋に向けて定款を読み返してみましょう。下記のセミナーも参考に。

2024年基盤強化セミナー「NPOの成長を目指す4つのステップ」の第3回は「信頼される組織運営」です。8/7(水)18:30~20:30 オンライン(ZOOM)です。今、申し込むと第2回のセミナー「情報発信について学ぼう」も視聴できます。20248_page0001

2024年7月24日 (水)

NPOの成長を目指す4つのステップ①ミッション・ビジョンを言語化してみよう

2024年7月13日(土)13時半から16時半

群馬県庁2階ビジターセンターにて

基盤強化セミナー「NPOの成長を目指す4つのステップ」第1回ミッション・ビジョンを言語化してみようを開催いたしました。

Dsc00199

講師は公益財団法人 日本非営利組織評価センター業務執行理事 山田 泰久 氏です。

Dsc00210

参加者はNPO法人13名、市民活動団体6名、個人2名、中間支援センタースタッフ5名、行政職員1名 計27名です。

このセミナーは4回の連続でNPOの運営に必要な内ノウハウを学ぶことができます。

第1回のテーマは「ミッション・ビジョンを言語化してみよう」です。

内容

spadeなぜ、NPOは情報発信するのか?

 NPOの活動は外から見て分かりにくいもの。よい団体は、よい活動とよい情報発信を行っている。

_1_

第1回 「ミッション・ビジョンを言語化してみよう」山田 泰久 氏 資料より 

 組織の外部に対して

  活動の中の感動を文章、写真、HPなどに可視化する

  活動を通じて得られるものを価値化する

  組織の外部に対して活動を分かりやすく伝える→共感が生まれる→組織の発展へ

 組織の内部に対して

  団体内の情報を共有することで活動の理念を共有する

 オープンであること=人、場所に資源が集まる NPO活動を継続するために不可欠

 誰もが市民活動に参加できる機会を提供する

spadeミッションとビジョン 団体の内外で共通認識できるものを整理する

 ミッション 役割

       団体の使命や存在意義・組織の理念・目的 地域や社会の中での役割

 ビジョン  どうなりたいか?

       組織の目指す理想の姿・中期的目標・恒常的な活動 達成したいこと 

spadeNPOの情報発信の大前提を確認する

Npo

第1回 「ミッション・ビジョンを言語化してみよう」山田 泰久 氏 資料より 

 2つの情報発信の方向性、必要性

  ① 組織に関わるスタッフ、ボランティアや寄付者等の支援者のため

  ② サービスを受益する人、その家族や専門支援者、行政関係者等 受益者のため

  →NPO最大の特徴でもある

 団体が伝えたいことより、相手が知りたいことを発信する

  HP,ブログ 雑誌のようなもの 団体での発信

  SNS ネット上での雑談、口コミ 個人での発信 

spade誰に情報を伝えたいか?

 年代、ライフスタイル等対象によってインターネット、紙媒体の両方を使い分ける必要(例:過去の紙媒体の情報もネットに掲載する)

 情報発信の目的、発信後に何を目指すか設定した上で情報発信を行う

 説明→団体や活動を知ってもらう

 コミュニケーション→情報の受け手との関係づくり

 アクション→寄付やボランティア、イベント参加など

spade発信の仕方、発見のされ方

 ネット上で信頼してもらうために情報開示、提供、情報開示しているという姿勢

 信頼を得る3つのポイント 団体(組織運営)、活動(活動内容)、人(役員、スタッフ)

 情報発信力を高める

  発信する情報の年間、月間スケジュールを作成

  同じ分野で情報発信の上手な団体をお手本にする

  情報を届けるターゲットを絞り、イメージをした情報発信を行う

  ターゲット層が利用しているツール、見ているサイト、時間帯を調査し効果的な情報発信を行う

講座の中でワークショップも行いました。

参加者の方3,4名でグループになり内容を共有

Dsc00202

1.ミニワーク 団体の情報発信状況を共有する

2.ミッション・ビジョンを言葉にする

  地域や社会の視点と組織やメンバー内の視点で考える

spadeまとめ

様々な情報発信ツールがあり、情報に溢れている昨今。

多くの情報の中で団体の情報を埋もれずに探してもらうにはどうしたらよいか?

届けたい人を具体的に設定し、情報発信した後に起こしたい変化を想定し計画的な発信を行うことの必要を学ぶことができました。

またそのためには、まず自分達で団体の活動を的確に表現できることが不可欠です。

普段は活動に追われがちですが、ワークを通じて団体の活動を振り返り、

ミッション・ビジョンの言語化をして、整理する機会になりました。

県内のNPO法人のHP調査結果からは、サービス受益者に関する情報は多いと感じましたが(施設の案内、利用料など)

一方で法人を支援する側の人に対する情報は少ないのが現実です。(役員、決算報告等の団体の基本情報の公開、寄付、入会、ボランティア募集など)

参照:2019年度 NPO法人の情報公開の状況についての調査

https://nposalon.kazelog.jp/npo/2020/02/post-5e7d.html

外部と内部に対して情報発信を行うという方向性を常に意識することが、重要になってくると思いました。