【YOUTH VOICE#1】 (前編)「学校が全てではない」世界は広いと知って価値観が変わった
こんにちは!
NPO・ボランティアサロンぐんま(以下サロン)では高校生や大学生など若い世代のコミュニティスペース【Freeco】がこの6月からオープンします!
サロンの相談窓口で出会ってきた若い世代の人たちが、お互いに繋がり合えること。そしてまだ出会っていない県内の多くの若い世代の人たちに、繋がり合えるコミュニティの場を提供できたらいいな!と思っています。
また、群馬県内に暮らす多様な高校生や、大学生の「今」をこのブログと、Instagramで掲載します。若い世代の人たちのリアルな思いや熱中している活動をどうぞご覧ください!
【YOUTH VOICE#1】
中澤陽知さん
今回は、認定NPO法人ひこばえさんで小中学生の学習会を担当している中澤陽知さんからお話を伺いました。インタビューは前編後編に分けてお届けします。ぜひ最後までお楽しみください!
- (前編)「学校が全てではない」世界は広いと知って価値観が変わった
- (後編)子どものためであり、大人のためでもある場所
(前編)「学校が全てではない」世界は広いと知って価値観が変わった
Q:今日はよろしくお願いいたします!中澤さんは現在、認定NPO法人ひこばえ*さんが主催している小中高生の学習会を担当されているそうですね。学習会ではどんな活動をしていますか?
中澤さん:ひこばえはDV被害にあった方の支援をしています。学習会は月2回土曜日に、ひとり親家庭の子どもたちを対象に学校の宿題など個別に見てあげたり、公園で一緒に遊んだりしています。
お母さんが働いて家のことも一人でするとなると、子どもとゆっくり接する時間は限られてきます。学習会では子ども一人一人に大人が宿題や遊びにゆっくり付き合えます。ボランティアは高校生からシニアまで幅広い年齢の人がいて、若い人も多いです。
Q:中澤さんのように継続してボランティアする、高校生大学生はまだ多くはないと思いますが、関心を持ったのはどうしてですか?
中澤さん:私はもともと持病があり、小学5年生ぐらいまでは皆勤賞ぐらい学校に楽しく行けていたのが6年生から中学校までの間、登校できなくなりました。
高校は通信制高校を選びましたが体調がいい時と悪い時があります。飽き性なところがあって、特にのめり込める趣味はありませんでした。
私の下に妹弟3人がいて、一緒に遊んだりその友達とも遊んだりして、面倒を見るというより自然に楽しく遊べていたことを思うと、「子どもが好き」を、調子がいい時に誰かのためになるボランティアでやってみようと思ったのが最初です。
Q:学習会に参加するようになってどうでしたか?得られたものはあった?
中澤さん:最初は知らない子たちと接していくので、困惑しました。でもそのうちに、一人一人違うし、会った日によっても子どもは違ったりすることに気が付きました。
それに合わせた接し方をすればいいんだ、と慣れてくると分かるようになってくる。大変よりも楽しいが勝っています。人の相手だから、飽きることはないですね。学校では、先生は全員には寄り添えないから、学習会では一人一人に寄り添いたいです。
「子どもが変わるのではなく、自分が変わるといい」と気づけたのは、子どもたちと接して得られたものです。
Q:学習会ではお兄さんのような一面と、高校生としての一面が中澤さんにはありますが、通信生高校のお話を聞かせてください
中澤さん:通信制高校は自分のように様々な理由があって通う人がいます。高卒資格を取得するのを目的にして通う場所で、全日制のクラスや友人関係とは違うと思います。中学を卒業した15歳から大人まで幅広い年齢の人たちが通い、学校の先生は個別の対応に慣れています。
小学生中学生は学校が全てのように感じると思います。でも私は子どもの時に入院生活を送り、不登校の子どもの遊び場に行ったりして、学校が全てではないと知ることができた。学校とはまた別の場が必要とも思えました。
今は学習会に継続して関わってさらにコミュニティを知り、「学校が全てではないし、世界は広い。今あるものがなくなってもなんとかなるし、どこにでも行ける」と価値観が変わり、より楽観的になれました。
Q:ここまでお話ありがとうございました!小学校からの長い休みの期間が休みではなく、今の中澤さんの内面をとても養い、力になっていると感じました。今まさに休まなくてはならない状況で、不安や葛藤を抱えている小中高校生にこの記事が届けばと思います。
さて、お話の続き、中澤さんの【YOUR VOICE】後編は来週!お楽しみに!
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