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2023年12月3日(日) Gメッセにて開催
一般社団法人ハレルワ主催による
第2回「ぐんまにじいろウェルネスフェスタ」に参加いたしました。
ハレルワさんは、群馬県初のLGBTQ支援団体です。
今回は、健康や美容をテーマとした協力企業によるブース出展と、交流会も行われました。
社会活動に積極的な大手企業がブース出展していることもあり、大変賑わっていました。
マルエドラッグ:健骨度測定・薬剤師相談
資生堂:肌診断・パーソナルカラー診断・メイク体験
エーザイ:キレイと元気を応援コーナー
産科婦人科舘出張佐藤病院:ちょっと聞きにくい婦人科に関する疑問や相談
JINS:メガネのオンライン試着似合い度判定、視力測定と販売
TOBEKOFFEE:コービーの試飲・販売 など
マルエドラッグさんは、募金箱の全店設置や、今回のようなイベントを協働で開催したりなど深いつながりがあり、第2回の開催となったそうです。
特に社会活動が活発で、提携先のウエルシアが導入する「ウエルカフェ」に準じて
(過去の取材はこちらhttps://nposalon.kazelog.jp/npo/2023/09/post-92f7.html)
「マルエカフェ」としてコミュニティスペースを配置しています。
また、地域のイベントにも参加し、先日は高崎市主催の食育イベントにも参加されていました。
各企業ブースでもお話を聞きました。
印象的だったのは、企業側としても、LGBTQ+への理解、社員教育などを進めている中で、特に若手社員は自然に受け入れているが、年齢が高くなるにつれて、まだまだ理解が不足していると感じることもあり、これからも継続的に活動を行っていきたいとのことでした。
また、企業の中では、社会活動をする専門の部門や係があり、とても積極的に活動を行っているが、そういった活動の中では利益追求していないという企業もありました。
企業との協働での懸念材料でもある利潤といった部分で、あきらめたり、不信感を持ったりしがちですが、まずはしっかりと要望を伝え、対等な立場で協働を進めることができれば、お互いに大きな成果をもたらすことができるのかもしれません。
当日は交流会も開催され、当事者の方、支援者の方、さまざまな意見交換がされました。
人それぞれ考え方は違いますが、理解することで世の中は変わります。
本来ならば悩まなくてもよいことで、つらい思いをされているのだとしたら、とても胸が痛みます。
自治体のパートナーシップ制度でパートナーとの生活を始めたと、とても嬉しそうに報告をされた方がいらっしゃいました。世の中の理解がより一層進むことを祈ります。
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一般社団法人 ハレルワ
〒371-0022
群馬県前橋市千代田町4丁目18−4 オリオン通り まちのほけんしつ内https://hareruwa.org/team/
さまざまな活動、相談、講演、企業連携など 詳しくはホームページへ。
2023年12月21日(木)13:00~15:30、
NPO・ボランティアサロンぐんまにて中間支援センタースタッフ向けスキルアップセミナーを開催いたしました。県内7センター、行政1合計15名が参加しました。
テーマは「中間支援センターにおける情報発信について」
前橋市社会福祉協議会 職員の北爪勇二様にファシリテーターを務めて頂きました。
前橋市社会福祉協議会 副主幹 北爪勇二 様
6月開催の情報交換会からの出来事など、参加者の自己紹介を行った後、
今回のテーマについてファシリテーターから話題提供がありました。
その後参加者で意見交換が行われました。
セミナー開催前に行ったアンケートでは、県内センターでの情報発信ツールは以下の通りです。
HPが最も多く91.7%
次にInstagramが33%、続いてブログ、facebookが25%、LINE、Youtubeが16.7%
その他はメールマガジンや紙媒体の情報誌となっています。
「中間支援センターにおける情報発信について」
目的 情報発信の目的の整理 誰に対して、何を発信するのか?
団体の認知・周知
紙媒体であれば、それを手に取った人にどのような行動を望むか?
表示 見やすさ ユニバーサルデザインフォント 文字の大きさ、色、形など
ちらしが配架された時に隠れる部分に注意する
目立つ色 キーワード タイトルだけで中身が分かる
効果 信頼 活動の見える化 資金調達
ゴール設定が大事 目的を定める 広報戦略会議
HPとSNSの使い分け
HPは固定情報
利用者が検索したい情報を探しに行く場
行政HPとの連携が有効
SNSは流動的情報
セミナー、お知らせなどいち早く情報を伝えるツール
各センターの現状とSNSの活用について
・HPの他にブログ等SNSを平行して活用
・紙媒体の情報誌を取りやめたor発行回数を減らす予定
・メールの方が返信などリアクションがある
・SNSはターゲットを絞り、発信ツールを選ぶ必要がある
・若者が閲覧しているのは圧倒的にInstagramでリール(ショート動画)
・Instagram投稿は若手の意見を取り入れて行っている
複数のSNSを併用しているセンターがありますが、導入はスタッフのスキルによるところが大きいようです。また、紙媒体による発送の機会は減少傾向ではありますが、一部では地元のタウン誌等の紙媒体や対面による情報発信には安定した効果があるようです。
中間支援センターとして情報発信を行う際、登録団体の周知になること、
また行政など他機関との連携が効果的であるので、いかにネットワークを広げていくかが
重要なポイントとなっています。
◆まず、「こ・ふぁん」について
群馬県ではすべての人たちが自由に表現できる社会を目指す中で、令和5年4月に「群馬県障害者芸術文化活動支援センター(こ・ふぁん)」が開設されました。
「こ・ふぁん」は、「NPO法人工房あかね」、「NPO法人あめんぼ」、「(一社)あったらいいなをカタチに」の3つの団体が協力して運営しています。
9月に群馬県庁32階にあるYAMATOYA COFFEEで開催された、イベント「アーツアンドカフェ」にお邪魔して、群馬県障害者芸術文化活動支援センター(こ・ふぁん)、株式会社大和屋、群馬県障害政策課の方々から、お話を伺う機会をいただきました。
その際の記事はこちら→【県庁32階YAMATOYA COFFEE32にて「アーツアンドカフェ」展 】
今回は「こ・ふぁん」を運営している団体の一つであるNPO法人あめんぼが桐生市内にオープンした「あめんぼroom」を訪問し、製品(作品)がたくさん展示されている中で、あめんぼの吉田さんにお話しを伺いました。
◆「あめんぼroom」について
NPO法人あめんぼが、「ベーカリーカフェ・レンガ」別棟2階に設けた拠点で、あめんぼ作家と家族が地域の人たちと生み出したカタチを提案・提供する発信の場となっています。月1回のオープン日には、ここを目指してきた人、ふらりと立ち寄った人たちでにぎわうそうです。
(※毎月第1土曜日オープン。その他の日は事前予約制です。)
伝統的な建物を活用したカフェや店舗が多い桐生の町の中でも人気のベーカリーカフェ「レンガ」の2階に上がると、たくさんの製品(作品)が展示されていました。大胆な柄のバッグやTシャツ、アクセサリー等、オリジナリティあふれる製品の数々は、どれもあめんぼ作家の作品と、地元のアーティストや職人たちとのコラボレーションによって生み出されたものです。例えば「桐生手ぬぐい」は「あめんぼ」の作家の作品をモチーフに伝統的な製法「捺染」で作られています。地元の産業、伝統的な工法技術との出会いがここにしかない製品を生み出しています。
吉田さんによると、農業県である群馬において、桐生は古くから手工業(織物)、商人の町であったこと、戦争でも空襲を免れたことなどから、古い町並みや伝統を守りつつ、新しいものを取り入れる文化的な土壌、背景があり、あめんぼが地域に根差した活動がしやすいのではないかということです。この「レンガ」の2階も、「レンガ」のオーナーがあめんぼの活動に共感して貸してくれたという経緯があるそうです。
◆障害者芸術支援活動「NPO法人あめんぼ」について
2013年に、あめんぼの作家の一人であるりんたろうさんと、桐生を拠点に活躍するデザイナー、金子義弘氏とのコラボレーションで震災復興チャリティTシャツを初めて製品化し、売り上げから寄付を贈ったことを機に、活動をスタート。
2015年に桐生の「伊藤屋珈琲ファクトリー」で展覧会を開催するなどの活動を重ね、2021年に「NPO法人あめんぼ」を設立。現在、あめんぼの作家は12人、普段はそれぞれ特別支援学校や就労支援施設等に通いながら、定期的に集まって創作活動を行っています。住んでいる場所、年齢等は様々で、同じ思いを共有したメンバー(作家とその家族)が自然に集まったということです。
活動を始めたことで、作家の家族、特にお母さんたちが元気になった、明るくなったという変化があったようです。普段、障害をもつ当事者の家族たちは、周りに謝ってばかりいたり、肩身の狭い思いをすることが多いという現状の中で、この活動を通して、本人が変わり、家族が変わり、まわりが変わっていくのを目の当たりにするといいます。吉田さんは「まずは半径5mを変えたい、そこからだんだん広げていく」と仰っていました。この活動を通して生まれた小さな変化がだんだん大きな変化となって、社会全体に広がっていくために、活動を応援したいと思いました。
◆障害者×アート
このようにあめんぼは、いろいろな協力者を巻き込みながら、地元のアーティスト、企業、行政と連携して新しい活動、魅力的な製品づくりを進めています。吉田さんによると、普段障害者と呼ばれる作家一人ひとりのことを知ってもらう方法として、彼らの行為や表現をアートとして発信することが有効だと考え、一つひとつカタチにしてきた結果だと言います。
障害者や様々なマイノリティを支える活動は、いずれ私たち一人ひとりに還ってくる活動だと吉田さんは言います。一人ひとりが創造性を発揮し、自由で幸せに暮らすために、これからもアートという手段を使って様々な活動に取り組んでいくという意欲がうかがえました。
◆行政・団体・企業との連携
あめんぼでは、地元の企業等とも積極的に連携して活動しています。
群馬県トラック協会で、交通安全や環境対策をモチーフに制作しているデザイントラックにも、あめんぼ作家の絵が起用されました。桐生の老舗運送会社である東群運送のトラックにりんたろうさんの絵が採用され、交通安全の標語とともに、たくさんの笑顔とそれを見守るモアイのイラストのデザイントラックが街を走りました。
またこのデザイントラックを機に、交通安全のポスターにも、あめんぼ作家の絵が採用されたそうです。
◆こ・ふぁんとして
吉田さんは、こ・ふぁんとしての活動を広げるためにも県内各所に出向き協力を求めていますが、障害者のアート(芸術)活動に対する反応は、地域によって様々だといいます。
まずは、受け入れられやすいかたちで、誰でも気軽に参加できる「ペイントワークショップ」「ドラムサークル」などのイベントを開催しています。「アートとは」と頭で考えるのではなく、まずやってみよう、感じてみようということで、障がいのある人もない人もみんな一緒に楽しめるイベントです。
今後もペイントワークショップやドラムサークルのイベントが県内各所で開催されますので、ぜひ多くの人に参加してもらい、一人でも多くの人にこの活動が広がり、障害者のアート(芸術)活動への理解が進んでいってほしいと思います。
◆最後に、協働の難しさ
吉田さんは、様々な人の協力を得ながら、また企業や行政、ほかの団体と連携して活動している中で、難しさを感じる場面もあると言います。
県の委託で運営している「こ・ふぁん」については、行政から事業や作品を評価する指標を求められ、戸惑うこともあると言います。また、県内の障害者就労支援施設等では、創作活動に理解を示しても、作品、製品を販売する際の対価に対する考え方に差があることが多いようです。
それぞれ異なった立場、背景、価値観をもつ相手と一緒に活動を進めるためには、お互いの違いを理解した上で共通理解を見出し、地域性等も見極めながら、少しずつ歩み寄り、一つずつ丁寧に進めていく必要があります。そのためには大変な時間・労力がかかることが想像されます。
先日話をうかがった「工房あかね」もそのような苦労を重ねて今があるというお話でした。あめんぼもその後を追いながら、同じ目標を掲げて一緒に活動を発展させていくことで、県内のアート活動が活発になり、障がい者に限らず私たち一人ひとりが尊重され、創造性を発揮できる豊かな社会につながっていくはずです。
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NPO法人あめんぼ
所在地:群馬県桐生市新宿3-6-25
H P : www.kiryu-amenbo.jpn.org
★あめんぼroom★
桐生市東久方1-1-55 ベーカリーカフェレンガ別棟2階
(※毎月第1土曜日オープン。その他の日は事前予約制)
群馬県障害者芸術文化活動支援センター(愛称:「こ・ふぁん」)
群馬県では、障がいをもつ人たちの芸術文化活動の普及を支援するため、今年度「群馬県障害者芸術文化活動支援センター(こ・ふぁん)」を設置し、「ネットワークの構築」「相談支援」「人材育成」などに取り組んでいます。
「NPO法人工房あかね」が事務局となり、「NPO法人あめんぼ」「一般社団法人あったらいいなをかたちに」と共同でセンターを運営しています。
http://gunma-artsupport.com/
福祉医療機構(WAM)では、令和6年度WAM助成(通常助成事業・モデル事業)及び令和5年度WAM助成(補正予算事業)の募集を開始しました。
全国各地の中間支援組織に協力をいただき、募集説明会を開催します。【参加無料】
「WAM助成の概要」や「3つのプログラム比較」、「Q&A・要望書」等のポイントを説明し、質問にお答えします。
セミナーに参加した3団体3名が、もっと話したかったと1週間後の定款を読む会に参加。団体紹介後、それぞれの取り組みや今後やっていきたい事などを話しました。やりたいことをすぐ実行しているパワーに圧倒されながら、楽しい時間を過ごしました。気軽に話ができる会ですので、ご気軽にお越しください。
次回は2024年1月20日(土)です。
2023年12月13日(水)午前10時30分より、NPO・ボランティアサロンぐんまにて、
「明治HD寄贈 お菓子の贈呈式」を行いました。
日本NPOセンターの企業会員でもある明治ホールディングス株式会社と株主の方々により、社会貢献活動のひとつとして毎年お菓子の寄贈が行われています。
NPO・ボランティアサロンぐんまは、日本NPOセンターからの依頼を受け、2008年より群馬県内のお菓子の寄贈先を推薦しております。今年度で67団体となりました。
今回は、主に障がいのある子どもを対象とした活動を行っている7団体へ寄贈が決定しました。
<寄贈先団体紹介>
各団体の方に、自己紹介などコメントをいただきました。
【NPO法人 ELMO】
10年前から小児科医として、子ども達に遊びを通じての支援を行っている。
【NPO法人kanade】
放課後デイや子ども食堂など行っている。小学生が放課後に遊びにこられるよう整えている。
【社会福祉法人チハヤ会】
「子ども第三の居場所おむすび堂」、支援施設「はーとふる」として運営している。さまざまな支援が必要な家庭に、地域とのつながりを持たせたい。
【一般社団法人あったらいいなをカタチに】
「ユニバーサルカフェはーと」として自立支援を行っている。子どもと一緒にランチをつくり、生きる力を育てたい。
【一般社団法人みらいのいばしょ研究所】
フリースクール・フリースペースを運営している。生きづらさを抱える子どもたちを支援している。
【NPO法人ミニヨン・スター】
放課後デイや子ども食堂を行っている。さまざまな困難の子どもに気づき、障がいに関係なく支援している。
【NPO法人メリーのいえ】※残念ながらご都合がつかず、贈呈式は欠席
子育てに悩む保護者の支援をしている。子育てメンター事業をスタート。
<お菓子寄贈>
明治HD株式会社及び株主の方の代理として、群馬NPO協議会 田中氏よりプレゼンターとして贈呈が行われました。
終始、にこやかで温かい雰囲気の中、贈呈式が執り行われました。
お菓子は、クリスマスや新年のイベント等に使いたいと笑顔で話されていました。
今回は設立して数年の新しい団体も含まれており、幅広い年代や地域の交流も叶ったようでした。
寄贈の内容は、お菓子とジュース飲料の計5ケースです。
その日の午後、NPO法人メリーのいえ 代表の方に寄贈いたしました。
今回は、撮影用フレームを作成し、SNSなどで活用できるようにしました。
<ご案内>
セミナー開催のため、印刷機・パソコン・資料書籍閲覧・テーブルのご利用を中止させていただきます。ご理解・ご協力をお願いいたします。