特定非営利活動法人 ラポールの会
特定非営利活動法人 ラポールの会は青少年の自立支援や若者の就労自立支援、子育て支援を行っている団体です。今回はラポールの会・理事長の田中さんにお話を伺いました。
ラポールの会は不登校や引きこもりに悩む若者や親からの相談を受けたり、育児に悩む親からの育児相談などを受けています。また職場での人間関係などに悩む社会人などからの相談も受けています。このように相談対象としている人は小さな子供から大人までと、とても広くなっています。
当初は不登校の子供を対象とした自立支援を行っていましたが、田中さんは活動を続けるうちにこうした子供たちの将来の受け皿が非常に少ないことを危惧していました。また、そもそも不登校になる前に何かできないかと考え、NPO法人 ラポールの会を立ち上げました。
現在では精神不安や軽度の精神障害などの対象者のための「ひだまり教室」という自立支援を行っていたり、若者の短期就労体験として群馬県藤岡市と提携したり、河川や道路の清掃作業などを行ったりしています。また、希望する人には精神療法の施術もしています。
このほか田中さんの持つ農園で農作業を行ったり、自立トレーニングとしてめだかの飼育を取り入れています。めだか学園と名付けられたこの取り組みによって、育てる楽しさや命の大切さ、働く喜びなどを体得させ、自立への意識や意欲を呼び戻したいと思っているそうです。
長年子供や若者と接するなかで、近年の特徴として自己表現のできる子と、そうした子に追従する子とはっきり分かれてきているそうです。またそうした集団になじみたくない子もいるそうです。
問題なのは後者の声を上げない、おとなしい子が教師などからもほおって於かれてしまうことだそうです。
活動する中で課題として、活動資金の問題を挙げていました。東京や大阪などの大都市と比較して、地方では企業の資金提供の理解がまだ弱いそうです。この問題は多くのNPOでも共通していると思います。
田中さんは長年幅広い年齢層、様々な人とかかわる中で、人にレッテルを張ってはいけないと感じているそうです。世の中には様々な人がおり、そうした様々な人を認めるべきと語っていました。
(佐藤)
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