【報告】令和6年度 初めての決算 ~午後の部~
2025年3月22日(土)13:00~15:30
群馬県庁昭和庁舎2階21会議室にて『初めての決算』セミナー午後の部
を開催しました。
会計参加人数:19名(NPO法人・16人、その他3人)
実務参加人数:6名(NPO法人・4人、その他2人)
前半の報告はこちらから
https://nposalon.kazelog.jp/npo/2025/05/post-2ebc.html
ここでは、午後の部での内容を簡単にご紹介いたします。
①決算書の作成について
初級編 現金出納帳と領収書の扱いについて
講師:NPO・ボランティアサロンぐんまコーディネーター
例年、NPO法人会計基準を主に説明を行ってきましたが、
今回は、決算書を作成する前段階、日々の会計処理がわからず戸惑っている団体向けに
現金出納帳と証憑類の扱いについてご説明しました。
「現金出納帳」は、現金の扱いがある場合には必須の帳簿です。
「法人」の「現金」を「管理する帳簿」で、入出金がある度に取引内容を記録するものです。
簡単に作成できそうな帳簿ですが、作成していない団体が散見されます。
まず大切なのが、出納帳の残高と現金有高を必ず確認することです。
日々管理をしていても、帳簿上の数字と、金庫の現金の有高が違うことがあります。
記載忘れをしている、おつりの計算違い、帳簿の計算違い…
などなど、何かが違うことで管理が面倒になってしまうことがあるのかもしれません。
ですが、現金の入出金を証明する大切な帳簿ですので必ず作成しましょう。
NPOの団体は、寄付・会費・助成金など、お預かりしたお金を活動の運営に使用します。
大切に、しっかり管理することが大切です。
現金を合わせることが手間だと感じる場合、なるべく扱いを減らすことをお勧めしています。
支払いは金融機関の振込で精算するのはいかがでしょうか。
しかし、ATMで振込するのは手間も費用もかさみ、思っている以上に大変です。
インターネットバンキングやネット銀行の使用を検討してみるのも良いかと思います。
操作に慣れれば大変便利ですし、振込手数料は窓口やATMよりも安く設定されています。
そして、会計の手間を減らすことで、空いた時間を有効活用しましょう。
NPO活動や、助成金や寄付などのファンドレイジング等に充て、より安定した運営につなげてほしいと思います。
後半では、決算書の主要な項目についてお伝えしました。
活動計算書と貸借対照表は、同じ金額を表示している箇所があります。
また、前年の決算書から転記する箇所もあります。
そして、決算書に記載した数字が間違っている場合に、合わなくなる箇所をお伝えしました。
日々の証憑類の管理、出納帳の管理ができていれば、決算書の数字が合わないことはありません。
毎月末には、帳票の残高と有高を合わせ、決算に備えてほしいと思います。
②『簡単Excel会計』実務
講師:NPO・ボランティアサロンぐんまコーディネーター
『簡単Excel会計』は「期末に現預金以外の資産・負債を持たない」小規模法人向けのツールです。(無料でダウンロードできます。)
今回の講座では、「NPO法人会計基準」を前提に、『簡単Excel会計』の使い方、
入力の仕方を説明した後、
受講者は例題を元に、実際に『簡単Excel会計』に入力しながら、操作の方法を学びました。
『簡単Excel会計』では、それぞれの法人ごとに仕分け項目等をカスタマイズでき、簿記の知識がなくても日々の入出金をその都度入力していけば、年度末にはほぼ自動的に決算書を作成することができます。設立して間もない法人や、規模の小さい法人に使いやすいツールとなっています。
みんなで使おうNPO法人会計基準のホームページから
ファイルのダウンロードと説明動画を見ることができます。
https://www.npokaikeikijun.jp/software_for_small_npo/
サロンでは、随時『簡単Excel会計』の使い方の説明など、相談に応じています。
NPO法人の会計の実務でお困りの場合など、お気軽にご相談ください。
予約相談でご説明できますので、電話か申込みフォームよりご予約ください。
https://nposalongunma.jimdofree.com/
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