定款を見ながら団体の紹介をしょう
暑い暑いと言いながらも、4月はじまりの団体の皆様。そろそろ半期のまとめの時期になってきました。今年度の事業計画はどのように進んでいますか。後半に向けて、他団体と交流してみませんか。新たな発見や、ヒントが、見つかるかもしれません。会則や、定款やイベントのチラシなどありましたら、ご持参ください。
日時:9月20日(土)13:30~15:00
会場:NPO・ボランティアサロンぐんま(県庁 昭和庁舎1階)
暑い暑いと言いながらも、4月はじまりの団体の皆様。そろそろ半期のまとめの時期になってきました。今年度の事業計画はどのように進んでいますか。後半に向けて、他団体と交流してみませんか。新たな発見や、ヒントが、見つかるかもしれません。会則や、定款やイベントのチラシなどありましたら、ご持参ください。
日時:9月20日(土)13:30~15:00
会場:NPO・ボランティアサロンぐんま(県庁 昭和庁舎1階)
7月25日(金)
『NPO法人アスワード』の活動を取材しました!!
NPO法人アスワードは2024年に設立された、群馬県伊勢崎市を拠点に、
高校生、大学生が中心となって活動をしている団体です。
地域全体で子どもたちや家族を支える「みんなでつくる居場所」を目指し、
・子ども食堂
・放課後の子どもの居場所づくり
・学習支援
・まちおこし
などの事業を行っています。
今回は、伊勢崎市にある宮郷公民館で開催された、
地域のこども食堂「ヒカリエキッチン」を取材してきました!
地域のこども食堂ヒカリエキッチンは事前予約制で、
毎月最終金曜日:16:30~19:30
宮郷公民館で無料開催しています。
この日のイベントは、なんと共愛学園前橋国際大学の農業サークルさんから『ジャガイモの贈呈式』がある特別な日。
会場には、子どもたちの笑顔とおいしい香りが広がっていました。
おいしいごはんで元気モリモリ!
この日のメニューは…
アレルギー表記もばっちりで、どなたでも安心していただける工夫がされていました。
食事ができるまで、子どもたちは学習支援室でボードゲームをしたり、宿題をしたり。
初めて会った子同士でもすぐに仲良くなる様子に、こちらまでほっこりしました。
「ヒカリエキッチン」ってどんな場所?
代表の山本さんは、かつてチャリティーサンタの代表を務めた経験から、
「伊勢崎市に子どもたちの居場所を作りたい!」と感じ、NPO法人を設立。
こうして、地域の子どもたちの笑顔を支える「ヒカリエキッチン」が誕生したのです。
食材は、地域の農家さんや社協、フードバンク、企業などからの寄付でまかなわれています。
時には、視察先で出会った方から思いがけない寄付が届くこともあるのだとか。
企業からの寄付の際に「アレンジして提供してください」と提案されることもあるそうです。
そんな時は、みんなでアイデアを出し合いながら、工夫をこらしたアレンジメニューを考えて提供するとのこと。
その前向きな取り組みと温かい姿勢に、とても感動しました。
会議も工夫もいっぱい
毎月初めに開かれる「子ども食堂担当会議」では、寄付された食材をどう活かすか、みんなでアイデアを出し合ってメニューを決めているそうです。
食数も事前予約をもとに調整していて、小さなお子さんでも無理なく食べられるよう、量も臨機応変に対応。優しさがたっぷり詰まっています。
たくさんの人の支えで成り立つ場所
団体のボランティアさんは総勢約40名!事業ごとに担当を決めて、スムーズに運営されています。
また、県の「ボラスルン」や口コミを通じて、一般の方もボランティアとして参加しているとのことでした。
公民館の使用にあたっても、衛生面には十分配慮し、片付けや掃除もきちんとします。
「場所を借りられるのはありがたいこと」という感謝の気持ちが伝わってきました。
愛のこもったジャガイモが大変身!
そして、今回の主役のひとつ、共愛学園前橋国際大学の農業サークルから届いた約20キロのジャガイモは、ふわふわのマッシュポテトに大変身!
実は山本さんは、この農業サークルの出身。つながりが今もこうして形になるのって、素敵ですね
地域のたくさんの人の力が集まって、子どもたちの「おなか」と「こころ」を満たしているヒカリエキッチン。
また訪れたくなる、そんな温かい場所でした。
次回の開催も楽しみです!
お忙しい中、対応してくださったNPO法人アスワードの皆様、
ご協力いただいた参加者の方々、ありがとうございました
NPO法人アスワードは、団体ホームページ、SNS等でも
情報発信しています。
ぜひチェックしてみてください★
===============================
NPO法人アスワード
〒372-0812
群馬県伊勢崎市連取町3333番地6ライトフェイス内
代表理事 山本 祥一
団体ホームページ https://asuwardo-isesaki.org/
NPO法人きなねは2024年3月に設立されました。
メンバーは若い世代が中心で、皆仕事をしながら活動を続けています。
NPO法人きなね代表 伊部 佑香さん
2025年7月15日(火)、同法人主催の「まるっとよろず相談所」の様子を見学してきました。
会場はスターバックスコーヒー敷島公園店
コーヒーの香りが漂う店内で、地域の人々が集まって賑わっていました。認知症に関する会話をしているとは思えない、明るさがありました。
「まるっとよろず相談所」とは
・スターバックスコーヒー敷島公園店にて2か月に1回開催
・病院に行くほどではない、ちょっとした認知症の悩みや相談などに医療福祉大学リハビリテーション学部教授の山口智晴氏 がファシリテーションを行い、アドバイス
・誰でも気軽に立ち寄り、話しをすることで気持ちが楽になるような場
・参加者は店舗近隣の岩神町4丁目住人はもちろんのこと、南町や市外からも集まります
同店舗駐車場でラジオ体操を開催しており、そこから生活に根差した内容で、気軽に人々が集まれるようなものを企画しようということでよろず相談所が始まったということです。
地域包括センター、市社会福祉協議会の協力もあります。
NPO法人きなねの活動
地域に根付き、年齢や世代を問わない、社会参加の場づくり」を行っています。
ぼんずカフェ
NPO法人きなねの取り組みの一つに、ぼんずカフェがあります。ぼんずカフェは街中のカフェなどで開催されている、「生と死」をテーマに語り合う場です。
スポーツイベント
年2回、敷島河川敷で運動会を開催しています。
参加者は若い世代だけでなく、まるっと相談所に来られる世代の方も準備や応援で参加しています。NPO法人きなねのイベントは、様々な世代の方が参加し、楽しめるものになっています。
岩神町1丁目地域食堂
岩神町1丁目社会福祉協議会と連携して地域食堂を開催しています
世代を超えた関わりを地域の中に
生と死、認知症といったテーマは重く捉われがちです。しかしながら、生きていく上では通過しなくてはならないポイントでもあります。敢えて街中のカフェでこうしたテーマの会を開催するこで思いイメージを払拭し、参加しやすさを呼びかけるのは、新しい試みであります。
スポーツイベントの開催など、NPO法人きなねの取り組みは地域に住む様々な世代の人を結びつけるきっかけになっています。
これまでにない新しい切り口で、人が集い、地域や社会が元気になる。
このような取り組みが小さな光となって、地域をいきいきと照らし始めているようです。
NPO法人きなねHP
NPO法人マチイロの代表理事、荒井良明さんが営む株式会社森の香の店舗を訪れ、2024年3月31日に開催された「シキシマエキマエピクニック2024」のイベントについてお話を伺いました。
2024年3月31日、群馬県渋川市にあるJR敷島駅が開業100周年を迎え、この節目として「シキシマエキマエピクニック2024」が開催されました。
NPO法人マチイロが関係団体と協働しながら進めた、まちづくりの取り組みの一つです。当日は、敷島駅前が歩行者天国となり、子ども向けの縁日、キッチンカーや屋台が並ぶなか、ダンスなどの各種ステージパフォーマンスが行わるなど、盛大なイベントとなり来場者は3000人を越えました。
同じ日にJR沼田駅でも同様に100周年記念関連イベントが行われ、鉄道を軸に地域間がつながるイベントとなったのではないかと思います。
「シキシマエキマエピクニック」は、2022年に敷島駅開業98周年を記念して初めて開催されました。その際、地域の人々が自発的に動き、敷島駅周辺の活性化を目指す実行委員会を立ち上げました。
この形式は、さまざまな立場の人が得意分野を活かしながら役割を担えるため、スムーズな運営につながっているそうです。
例えばイベント開催時には、電気技師や建設業に携わる人が設備面を担当し、地域事業者が飲食ブースを運営するなど、それぞれのスキルを活かすことで、一人ひとりが存分に力を発揮し、地域に役立てることを実感を持てるそうです。
「シキシマエキマエピクニック2024」では、多くの団体が連携し準備から当日の運営まで行いました。無人駅である敷島駅での大規模なイベント開催には、地域住民だけでなく、多方面の協力が不可欠です。
渋川市や渋川市社会福祉協議会も、地域コミュニティの活性化という観点からも積極的に関わったほか、JR東日本も上越線敷島駅、岩本駅、沼田駅の開業100周年記念イベントを開催するにあたり、「シキシマエキマエピクニック」の取り組みに興味を持ち、同時開催を決定。
「SL敷島・沼田百周年」を運行するなど、鉄道を活用した地域活性化の一環として協力。無人駅である敷島駅にはふだん蒸気機関車の停車しませんが、停車の実現に至ったとのことです。
イベント当日、この記事を書いている私も汽笛を鳴らす蒸気機関車を敷島駅近くで見て歓声を上げていた一人ですが、「シキシマエキマエピクニック」という魅力的なイベントこそが、「蒸気機関車の停車」までも引き寄せたのだと感じました。マチイロの荒井さんが、とても嬉しそうに「敷島駅に蒸気機関車が止まったんですよ!」と話していたのも納得でした。
マチイロ設立のきっかけは、地域おこし協力隊の課題から生まれました。コロナ禍により協力隊の活躍の場が限られてしまい、地域とつながる機会があまりないまま任期を終えてしまうケースが増えていたそうです。
そんな中、過疎化が進む敷島駅前の商店街の歴史を紐解きながら、地域とのつながりを深めるワークショップを開催。かつての商店街の地図を復刻し、完成した地図を披露する場として、敷島駅98周年を記念した「シキシマエキマエピクニック」が初めて開催。地域の歴史や文化を共有する場となりました。
翌2023年には、敷島駅99周年記念イベント「シキシマエキマエピクニック2023」として、駅前の道路を歩行者天国に。
敷島駅開業100周年記念イベントと同時開催となった「シキシマエキマエピクニック2024」では、地域住民だけではなく、市外からも多くの人や鉄道ファンが訪れる一大イベントとなりました。
「シキシマエキマエピクニック」は、敷島駅100周年記念イベントを一つの区切りとするそうです。地域の多様な人々が持つ力を発揮することで地域活性化につながることを、3年にわたるイベントを通じて実感できたといいます。
今後は、マチイロの活動目的である「まちづくり活動を通して、市民がより暮らしやすくなる街をつくり、市外の人が移住・定住したくなる魅力を創り、発信すること」を軸に、2040年に5,000世帯の定住を目指すという重要なミッションに向け、以下の活動をさらに推進していくそうです。
これからも地域に根ざした活動を通して、地域の多様な人々や企業、行政などとつながりながら、誰もが暮らしやすくて、住み続けたくなる、いろどり鮮やかな街となっていくのではと思います。
駅のえんがわについては、ブログ記事でも紹介しています。
===============================
◆NPO法人マチイロ 法人概要
所在地 渋川市赤城町敷島701
代表理事 荒井良明
https://www.machiiro.or.jp
NPO法人マチイロがJR上越線「敷島駅」前に開設しているコミュニティカフェ、
「駅のえんがわ」を訪問しました。
コミュニティカフェ「駅のえんがわ」について
「駅のえんがわ」では、カフェとして食事ができるだけでなく、イベントスペースで様々なイベントや教室が行われたり、地元の農家や作家さんによる農産物や手作り品を展示・販売しているコーナーも設けられています。
さらに、地域の様々なイベントや団体のパンフレットが置かれていたり、地域の風景の写真が展示されていたり、カフェの窓からは敷島駅が間近に見られるなど、地域のいろいろがつまった「コミュニティカフェ」です。
「夏休み宿題見守り隊」について
今年の夏休みの間、この「駅のえんがわ」を活用して、子どもたちが集まってみんなで宿題をし、それをカフェスタッフが見守る、「夏休み宿題見守り隊」という取り組みが試験的に行われました。
「駅のえんがわ」のスタッフである須田さんが、自分でもゆくゆくは書道教室を開きたいという意向があり、また子どもたちが家で一人で宿題をするより、カフェ内のフリースペースで気分転換してほしいという思いで、須田さんがいる月曜、木曜、金曜に自由に来てもらうというスタイルで開催されました。
「駅のえんがわ」を訪れた日は夏休み最終日で子どもたちの姿はありませんでしたが、須田さんによると、「夏休み宿題見守り隊」を始めてから、近所の子どもたちだけでなく、前橋など遠方からもお孫さんを連れた方が来るなど予想外の反響があり、今後の継続した事業化の可能性を感じ取ったといいます。
須田さんの考案で始まった「宿題お助け隊」ですが、昨今話題になっている「長すぎる夏休み」問題に対する一つの解決策になるとも考えられます。NPO法人キッズドアが行った調査によると、困窮している子育て世帯の6割が「夏休みの短縮・廃止を望む」と答えたといいます。今ではどの家庭にとっても、子どもたちの健康、安全、教育面に長い夏休みはマイナス影響が大きいと考えられています。
(参考:キッズドアアンケート結果 https://kidsdoor.net/news/press/20240701.html)
かつては、夏休みといえば子どもたちは朝から晩まで外で遊んだり、川遊びしたり、また家族で旅行するなどお楽しみ満載の期間でしたが、今は外で遊ぶにも遊び場がなかったり、熱中症の危険があるため、家で一人でゲームという子が多いのが現状です。
さらに、今は共働きの家庭が多く、長期休みに家族でどこかに旅行という家庭も少なくなってきています。夏休み中、共働きの家庭では毎日朝から夜まで学童で過ごしている子もいれば、毎日家で一人で過ごしている子もいます。また、長期休み中は学校の給食が無いため満足に昼食が取れず、夏休み明けに体重が減少してしまう子がいるなど、子どもたちの発育にも影響を及ぼしている面もあります。
夏休みを歓迎する子どもたち、家庭がある一方、このように「長すぎる夏休み」が社会問題ともなっている今、夏休み中家で一人で過ごすことの多い子どもたち、家庭にとって「宿題お助け隊」は強い味方になるのではないかと考えられます。
家で一人で過ごすよりも、みんなで集まって遊んだり食べたり宿題をする、必要ならその場にいる大人がちょっとアドバイスする、という場は、学校でも家庭でもない第三の居場所、先生でも保護者でもない地域の大人がいる場として今必要とされる存在ではないでしょうか。
共働き家庭が多くなった今、様々な習い事や活動、学童などの制度が整ってきていますが、そこからこぼれ落ちてしまう子どもたちがいて、その子どもたちを支えるために地域の力が必要とされています。
今回「駅のえんがわ」で「夏休み宿題見守り隊」として始まった取り組みは、今後はみんなでご飯を作ったり地域の大人と一緒に宿題の工作をするなど、様々な発展の可能性を秘めていると感じました。NPO法人マチイロでも今回試験的に実施したデータをもとに、継続して実行できるような検討を進めているそうです。
NPO法人マチイロについて
「駅のえんがわ」を運営しているNPO法人マチイロは、地域の活性化を目的に様々な活動をしています。この「駅のえんがわ」を拠点に、フリーマーケットや屋台村、パンまつりなど、幅広い世代が誰でも楽しめるイベントが随時開催され、イベントがある日には地元に住む人たちだけではなく、遠方からもお客さんが訪れて駅前がにぎやかになります。
ちなみに「駅のえんがわ」はスーパーの店舗だった建物を活用し、ここがまた集いの場となるようにという思いを込めて、コミュニティカフェとして再生されました。
代表理事の荒井さんによると「コミュニティカフェ」がまだまだ地域に浸透しておらず、遠巻きに見ている地域住民も多いといいます。そんな中で様々なイベントや教室をきっかけに「駅のえんがわ」を訪れる人も増えてきて、だんだんと地域の子ども、大人、お年寄りの集いの場となってきています。また「駅のえんがわ」が、駅前、線路のすぐ脇に位置していることもあり、遠方から来た「撮り鉄」が寄っていくなど、予想外のお客さんもいるようです。
荒井さんは「コミュニティカフェはただのお店ではなく地域の居場所。ここではお店の人とお客さんという関係ではなく、だれでもフラットに交流してほしい」「駅のえんがわが、だれでも用がなくても気軽に寄って、お茶を飲んだり休んだり、ぼーっとできる、地域の憩いの場になってほしい」と語ってくれました。
今後も、様々な活動を通して地域のいろいろな人が「駅のえんがわ」に関わる機会が増え、みんなにとって正に地域の「駅のえんがわ」となっていくのが楽しみです。
------------------------------------------------------------------------------------
◆NPO法人マチイロ 今後の予定 ~みなさん、ぜひ足を運んでみてください~
10/13 しぶかわ移住創業朝市
10/19 えんがわ子ども食堂【初開催】
11/16 えんがわ子ども食堂
11/30 敷島駅前屋台村
・・ほかにもイベント多数!詳しくはHP等をご覧ください。
◆NPO法人マチイロ 法人概要
所在地 渋川市赤城町敷島701
代表理事 荒井良明
https://www.machiiro.or.jp/top
・・一緒に活動してくれる仲間を募集しています
今年1月に発生した能登半島の震災をめぐる報道で、大泉町を拠点に活動しているNPO
法人「よりきど暮しの会」が3月に炊き出しのボランティアに行ったという情報があり、
話を聞きに行きました。8月19日、大泉町の寄木戸南公民館で、理事長の月橋さん含め
7人のメンバーに話を聞きました。
まず、「よりきど暮しの会」について
「よりきど暮しの会」は、月橋さんを中心に、元気の残っているパワーシニアが、
ご近所の手も借りながら地域で 暮らすために活動している団体で、2016年に体操教室から
始まり、買い物支援や子ども食堂など、地域で必要とされる活動を行ってきました。
コロナ禍においては、活動を縮小する団体が多かった中で、コロナ禍だからこそ様々な
活動が必要とされていると考え、より活動が活発になったそうです。
さらに、外国人が多い大泉町で多文化共生や環境保全などの活動にも取り組んでいます。
↑「よりきど暮しの会」紹介資料より
能登半島地震支援 炊き出しボランティアについて
今年1月の能登半島地震発生後、2月に穴水町で炊き出しボランティアの要請が始まった
のを受け、3月5日の昼に、よりきど暮しの会のメンバー7名が、穴水町でおっきりこみ
うどんの炊き出しを行いました。
・なぜ穴水町に向かったのか
炊き出しに行ったメンバーの中に、2011年の東日本大震災の時に現地にボランティアに
行った経験者がいて、今回の能登半島の震災後も報道を見て「地元群馬は安全だからこそ、
自分たちに何かできるのでは」との思いでボランティアに行く先を探していたところ、
穴水町がまず受入れを始めていたので、2月7日にさっそくエントリーしました。
・炊き出しまでの準備
そこから1か月足らずで、炊き出しに必要な食材、鍋、器、車両などを、日頃から協力
関係がある企業や団体、行政、社協、福祉事業所などの協力を得て調達しました。
おっきりこみの野菜はJAから、味噌はハナマルキ大泉工場から、炊き出しに向かう車両
(ハイエース)は地元福祉事業所から、というように今まで子ども食堂を6年やってきた
ノウハウ、ネットワークが存分に発揮されました。他にも行政や社協、地元自治会や団体
からも、物資だけでなく様々な情報提供、寄附があり、各方面からの応援があったと
いいます。
また、炊き出しだけではなく、応援の気持ちを届けたいという思いで、協力してくれた
企業や団体、町長からもメッセージを寄せ書きをしてもらいました。
2月25日には、実際に公民館から借りた災害用鍋を使って、炊き出し予行演習を
行いました。穴水町からは、炊き出しを受入れるにあたって、水やガス、テントなど
を全て自前で用意することが条件となっていました。全ての食材、資材、燃料、水など
を1台のハイエースに載せるため、月橋さんが描いたという図面を見せて頂き、
用意周到で当日に臨んだということがわかりました。
・いよいよ炊き出しへ
出発の前日3月3日、車両(ハイエース)を借用、資材、燃料などを積み込み、出発当日
3月4日の午前中に材料をカットし、積み込み、10人乗りのハイエースにボランティア7人と
材料、資材など満載の状態で13時に出発しました。
他にもボランティアに参加したいとういうメンバーがいましたが、車に乗れる人数が
限られていたため、震災ボランティア経験者、能登までの運転要員、子ども食堂で腕を
ふるってきた調理担当など、7人のメンバーが厳選されました。
北陸に向かう途中で雪になり、21時頃、富山県氷見市に到着、この日は民宿に宿泊し、
翌3月5日、7時に宿を出発しました。被災地に向かうにつれ、道路のひび割れ、倒壊した
家屋が目立つようになったそうです。9時に炊き出し会場である「穴水町さわやか交流館
プルート」に到着、炊き出しの準備を始めました。
準備が整い、炊き出しを始める前にまず温かいコーヒーを振舞い、被災地の方々にも
ほっと一息ついてもらいました。11時50分に炊き出しを始め、12時半にはおっきりこみ
うどん250食を配り終わりました。その間、地元高校から、名産品であるシイタケの
差し入れがありました。
その後穴水町役場にて寄せ書きを引き渡した後帰途につき、大泉町に到着したのは
夜中の1時頃。そこでいったん解散し、翌朝3月6日、片付け、車を返却し、無事任務完了
となりました。
・炊き出しその後
3月12日には、協力頂いた各方面へお礼を兼ねて報告を送りました。
炊き出しに行った約1か月後の報道で、穴水町の様子がテレビに映った際に、よりきど
暮しの会の寄せ書きが背景に映り、思いが届いたと感じたといいます。
よりきど暮しの会が穴水に行ったのは1回だけですが、東日本大震災の時にも現地に
ボランティアで行ったメンバーの「東日本大震災の時は、津波の被害が甚大で津波が全てを
流してしまった。今回は、倒壊した家屋の片付けがなかなか進まず、また過疎地での被害が
大きいということで復興までさらに時間がかかることが予想される。」という言葉を重たく
受け止め、支援の手を止めないことが重要だと感じました。
炊き出しの様子をまとめた動画
「穴水町炊き出し記録とその後」
https://youtu.be/vpuo1JiqiRQ
まとめ
よりきど暮しの会が今回のようにすぐ行動に移せたのは、東日本大震災での経験や、
子ども食堂などで培ったスキル、ネットワークの蓄積があったからこそですが、今回の
活動のノウハウ(ボランティアのエントリー、当日までの準備、計画、実施)が県内の
他の団体、NPOにも共有、提供できれば、様々な団体、NPOが災害の支援に向かう流れが
活発になるのではないかと感じました。
また今回の話を聞いて改めて、日本全国どこでも被災地になり得る、誰にとっても他人事
ではないため、いざという時の水・電気の確保など、普段からの備えが必要であると同時
に、非常時に支援、協力し合う関係を通常時から築いておく必要性を感じました。
---------------------------------------------------------------------------
「NPO法人 よりきど暮しの会」
邑楽郡大泉町寄木戸1314-11
https://yorikidokurashi.jimdofree.com/
2024年2月17日(土) 高崎市市民活動センターソシアスにて開催の
第13回 NPO・ボランティアフェスティバルを見学いたしました。
高崎市で活動しているボランティア団体とNPO法人33団体による
パネル展示や楽しい体験コーナー、ステージ発表が行われました。
団体ごとに工夫を凝らした企画で大変盛況でした。
市内の大学による合同ブースは、子ども向けの楽しいゲームコーナーで賑わっていました。
楽しく会場を回るシールラリーが行われ、会場の隅々までブースめぐりができるよう工夫されていました。
市民公益活動促進センターの担当の方にお話しをうかがったところ、
これまでとは違う取り組みとして、今回のチラシは大学生がデザインし、
回収型のボランティア活動企画として、ペットボトルキャップ・ベルマーク・コンタクトレンズ空ケースの回収を行いました。(協力:高崎商科大学・高崎健康福祉大学)
イベントは、限られた予算と時間で行う必要があり、頭を悩ますところですが、
このイベントは、NPO・ボランティアフェスティバル実行委員会が主催であり、
参加団体の皆さんが協力して運営しています。
さまざまなところに工夫が見られ、大変参考になりました。
市民公益活動促進センター
住所:高崎市足門町1669番地2 市民活動センターソシアス内
https://www.city.takasaki.gunma.jp/page/3993.html
高崎市のボランティア・NPOの活動支援を行っています。
全国でも珍しい校則データベース
NPO法人Change of Perspectiveは2023年4月に設立し、教育に関する情報発信を主に行っています。代表理事の神谷航平さんは現在高校3年生で来春から大学生です。
法人設立のきっかけ
神谷さんは中学生時代、校則を変更しようという運動をしていました。
これまでも先輩達が変えたいと学校側に訴えてきましたが、気持ちだけでは伝わらなかったので
他校との校則比較をし、仲間や生徒指導の先生を巻き込んで運動を展開しました。
その後、高校進学とともに全国の校則を集めデータベース化。
学校のある市町村に情報開示請求を出し、取得した全国の校則データをHP上で検索できるページを開設しました。
多くの人が高校入学前にこのサイトで校則を事前に調べ、必要な情報を取得することが可能になりました。
また、非営利団体に特化した寄付プラットフォームSyncableにもサイトを開設しています。
情報開示請求にも費用かかるので、X(旧Twitter)上で募集をして寄付が集まり始め、それから公開した情報を見て寄付してくれる人が出るという循環が生まれ始めています。
法人のメンバーは全国にいてSNS上で連携し、HPのデータベース更新に関わっています。
現在の活動
神谷さんは群馬県で高校生が県知事の相談役となって政策提言をするリバースメンター10人のうちの一人に選定され、教育の可能性について提言を行っています。
校則サイトは全国でも珍しい試みとして次第にメディアからの注目を集めるようになり、神谷さんは2年間で40~50件の取材を受けました。
こうして次第に活動が知られるようになり、ついに2023年8月にはビジネス誌「フォーブスジャパン」が世界の変革に寄与する若者を発掘するアワード Forbes JAPAN 30 UNDER 30(日本発「世界を変える30歳未満」)の一人として選ばれました。
受賞の記事が上毛新聞に掲載されたこともあり、活動についてより多くの人に知ってもらうきっかけとなったと神谷さんは語っています。
今後の展望
校則以外にも各学校のデータを集め、公開できるようなデータベースを作りたい
各校の校則とその実態との齟齬について知ることができる情報を掲載する
企業への働きかけ 化粧品会社が行っている髪型校則について考えるキャンペーンや、校則に関連した化粧品の商品開発に対する提案、情報提供など
2023年4月に施行されたこども基本法について(すべての自治体で子どもの声を聞くことが義務付けられる)
「やみくもに子どもの意見をただ取り入れるだけではなく、大人という壁に当たり双方が意見をすり合わせた上で乗り越えていけたら。」
校則は大人が学校、地域の中で子どもを管理する意図もある、と神谷さんは語ります。一方で10代の若者は学校の主体であり、もっと快適に学校、校外生活を送りたいと願っています。
変えられるところ、変えられないところは両方あるので、その中でいかに両者が意見交換し、歩み寄ることができるか。その過程が大切なのです。
今後、若者が主体となって各地で校則を変える運動が起こる時に、校則データベースが多くの人に勇気と可能性を与えてくれることを祈ります。
今後の更なる活躍が期待されます!
リンクなど
NPO法人Change of Perspective法人サイト
https://syncable.biz/associate/kousokuorg
群馬県リバースメンタープログラム
https://www.shoukasonjuku.com/hss-reversementer-gunma
Forbes JAPAN 30 UNDER 30(日本発「世界を変える30歳未満」
https://forbesjapan.com/feat/30under30/2023/honorees/?cat=ass
上毛新聞掲載記事 https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/348145
◆まず、「こ・ふぁん」について
群馬県ではすべての人たちが自由に表現できる社会を目指す中で、令和5年4月に「群馬県障害者芸術文化活動支援センター(こ・ふぁん)」が開設されました。
「こ・ふぁん」は、「NPO法人工房あかね」、「NPO法人あめんぼ」、「(一社)あったらいいなをカタチに」の3つの団体が協力して運営しています。
9月に群馬県庁32階にあるYAMATOYA COFFEEで開催された、イベント「アーツアンドカフェ」にお邪魔して、群馬県障害者芸術文化活動支援センター(こ・ふぁん)、株式会社大和屋、群馬県障害政策課の方々から、お話を伺う機会をいただきました。
その際の記事はこちら→【県庁32階YAMATOYA COFFEE32にて「アーツアンドカフェ」展 】
今回は「こ・ふぁん」を運営している団体の一つであるNPO法人あめんぼが桐生市内にオープンした「あめんぼroom」を訪問し、製品(作品)がたくさん展示されている中で、あめんぼの吉田さんにお話しを伺いました。
◆「あめんぼroom」について
NPO法人あめんぼが、「ベーカリーカフェ・レンガ」別棟2階に設けた拠点で、あめんぼ作家と家族が地域の人たちと生み出したカタチを提案・提供する発信の場となっています。月1回のオープン日には、ここを目指してきた人、ふらりと立ち寄った人たちでにぎわうそうです。
(※毎月第1土曜日オープン。その他の日は事前予約制です。)
伝統的な建物を活用したカフェや店舗が多い桐生の町の中でも人気のベーカリーカフェ「レンガ」の2階に上がると、たくさんの製品(作品)が展示されていました。大胆な柄のバッグやTシャツ、アクセサリー等、オリジナリティあふれる製品の数々は、どれもあめんぼ作家の作品と、地元のアーティストや職人たちとのコラボレーションによって生み出されたものです。例えば「桐生手ぬぐい」は「あめんぼ」の作家の作品をモチーフに伝統的な製法「捺染」で作られています。地元の産業、伝統的な工法技術との出会いがここにしかない製品を生み出しています。
吉田さんによると、農業県である群馬において、桐生は古くから手工業(織物)、商人の町であったこと、戦争でも空襲を免れたことなどから、古い町並みや伝統を守りつつ、新しいものを取り入れる文化的な土壌、背景があり、あめんぼが地域に根差した活動がしやすいのではないかということです。この「レンガ」の2階も、「レンガ」のオーナーがあめんぼの活動に共感して貸してくれたという経緯があるそうです。
◆障害者芸術支援活動「NPO法人あめんぼ」について
2013年に、あめんぼの作家の一人であるりんたろうさんと、桐生を拠点に活躍するデザイナー、金子義弘氏とのコラボレーションで震災復興チャリティTシャツを初めて製品化し、売り上げから寄付を贈ったことを機に、活動をスタート。
2015年に桐生の「伊藤屋珈琲ファクトリー」で展覧会を開催するなどの活動を重ね、2021年に「NPO法人あめんぼ」を設立。現在、あめんぼの作家は12人、普段はそれぞれ特別支援学校や就労支援施設等に通いながら、定期的に集まって創作活動を行っています。住んでいる場所、年齢等は様々で、同じ思いを共有したメンバー(作家とその家族)が自然に集まったということです。
活動を始めたことで、作家の家族、特にお母さんたちが元気になった、明るくなったという変化があったようです。普段、障害をもつ当事者の家族たちは、周りに謝ってばかりいたり、肩身の狭い思いをすることが多いという現状の中で、この活動を通して、本人が変わり、家族が変わり、まわりが変わっていくのを目の当たりにするといいます。吉田さんは「まずは半径5mを変えたい、そこからだんだん広げていく」と仰っていました。この活動を通して生まれた小さな変化がだんだん大きな変化となって、社会全体に広がっていくために、活動を応援したいと思いました。
◆障害者×アート
このようにあめんぼは、いろいろな協力者を巻き込みながら、地元のアーティスト、企業、行政と連携して新しい活動、魅力的な製品づくりを進めています。吉田さんによると、普段障害者と呼ばれる作家一人ひとりのことを知ってもらう方法として、彼らの行為や表現をアートとして発信することが有効だと考え、一つひとつカタチにしてきた結果だと言います。
障害者や様々なマイノリティを支える活動は、いずれ私たち一人ひとりに還ってくる活動だと吉田さんは言います。一人ひとりが創造性を発揮し、自由で幸せに暮らすために、これからもアートという手段を使って様々な活動に取り組んでいくという意欲がうかがえました。
◆行政・団体・企業との連携
あめんぼでは、地元の企業等とも積極的に連携して活動しています。
群馬県トラック協会で、交通安全や環境対策をモチーフに制作しているデザイントラックにも、あめんぼ作家の絵が起用されました。桐生の老舗運送会社である東群運送のトラックにりんたろうさんの絵が採用され、交通安全の標語とともに、たくさんの笑顔とそれを見守るモアイのイラストのデザイントラックが街を走りました。
またこのデザイントラックを機に、交通安全のポスターにも、あめんぼ作家の絵が採用されたそうです。
◆こ・ふぁんとして
吉田さんは、こ・ふぁんとしての活動を広げるためにも県内各所に出向き協力を求めていますが、障害者のアート(芸術)活動に対する反応は、地域によって様々だといいます。
まずは、受け入れられやすいかたちで、誰でも気軽に参加できる「ペイントワークショップ」「ドラムサークル」などのイベントを開催しています。「アートとは」と頭で考えるのではなく、まずやってみよう、感じてみようということで、障がいのある人もない人もみんな一緒に楽しめるイベントです。
今後もペイントワークショップやドラムサークルのイベントが県内各所で開催されますので、ぜひ多くの人に参加してもらい、一人でも多くの人にこの活動が広がり、障害者のアート(芸術)活動への理解が進んでいってほしいと思います。
◆最後に、協働の難しさ
吉田さんは、様々な人の協力を得ながら、また企業や行政、ほかの団体と連携して活動している中で、難しさを感じる場面もあると言います。
県の委託で運営している「こ・ふぁん」については、行政から事業や作品を評価する指標を求められ、戸惑うこともあると言います。また、県内の障害者就労支援施設等では、創作活動に理解を示しても、作品、製品を販売する際の対価に対する考え方に差があることが多いようです。
それぞれ異なった立場、背景、価値観をもつ相手と一緒に活動を進めるためには、お互いの違いを理解した上で共通理解を見出し、地域性等も見極めながら、少しずつ歩み寄り、一つずつ丁寧に進めていく必要があります。そのためには大変な時間・労力がかかることが想像されます。
先日話をうかがった「工房あかね」もそのような苦労を重ねて今があるというお話でした。あめんぼもその後を追いながら、同じ目標を掲げて一緒に活動を発展させていくことで、県内のアート活動が活発になり、障がい者に限らず私たち一人ひとりが尊重され、創造性を発揮できる豊かな社会につながっていくはずです。
=========================================
NPO法人あめんぼ
所在地:群馬県桐生市新宿3-6-25
H P : www.kiryu-amenbo.jpn.org
★あめんぼroom★
桐生市東久方1-1-55 ベーカリーカフェレンガ別棟2階
(※毎月第1土曜日オープン。その他の日は事前予約制)
群馬県障害者芸術文化活動支援センター(愛称:「こ・ふぁん」)
群馬県では、障がいをもつ人たちの芸術文化活動の普及を支援するため、今年度「群馬県障害者芸術文化活動支援センター(こ・ふぁん)」を設置し、「ネットワークの構築」「相談支援」「人材育成」などに取り組んでいます。
「NPO法人工房あかね」が事務局となり、「NPO法人あめんぼ」「一般社団法人あったらいいなをかたちに」と共同でセンターを運営しています。
http://gunma-artsupport.com/
「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」が平成30年6月13日に公布、施行されたことから、現在43都府県44ヶ所に支援センター、7つのブロックに広域センターが設置されています。
群馬県は、令和5年4月に「群馬県障害者芸術文化活動支援センター(こ・ふぁん)」が開設されました。「こ・ふぁん」は、「NPO法人工房あかね」、「NPO法人あめんぼ」、「(一社)あったらいいなをカタチに」の3つの団体が協力して運営しています。
9月に群馬県庁32階にあるYAMATOYA COFFEEで開催された、イベント「アーツアンドカフェ」にお邪魔して、群馬県障害者芸術文化活動支援センター(愛称:こ・ふぁん)、株式会社大和屋さん、群馬県障害政策課の方々から、お話を伺う機会をいただきました。
その際の記事はこちら→【県庁32階YAMATOYA COFFEE32にて「アーツアンドカフェ」展 】
今回は「こ・ふぁん」の事務局を担っている「NPO法人工房あかね」さんと、工房あかねさんの運営するアトリエ「ART・ON(アート・オン)」を訪問。実際に表現活動を行っているところを見学させていただき、代表の小柏さんと朝岡さんからお話を伺いました。
「アート・オン」は、オープンアトリエスタイルの生活介護・就労継続支援B型の事業所で、表現活動支援を得意とする障がいをもつ人たちが通っています。対象は、18歳以上の知的・精神・身体障害のいずれかに該当する方が利用できます。
▲エレベーターを降りると、さまざまな作品たちが出迎えてくれます。
中に入ると右側の大きな部屋では、色鉛筆で絵を描く人、PCに向かって絵を描く人、ゆびあみで編み物をしている人、ハサミで紙を切っている人など、それぞれが制作活動を行なっていました。
伺った日は10月末だったことから、ハロウィンにちなんだイラストやお面がいくつも出来上がっていました。
▼ちょうど目に入った大きな猿の絵。作者さんがいらっしゃったので、記念撮影に応じてくださいました。
最近は、障がいをもつ人たちのアート作品や制作活動に対して「空気感が違ってきた」、「絵を観る側も変わってきた」と小柏さんは感じるそうです。
これまでは障がいをもつ人たちの芸術作品の展示会などに来場するのは、福祉関係の人がほとんどでしたが、県庁32階で開催された「アーツアンドカフェ」のように、一般の方の目にも触れる場所での展示会も増えてきているそうです。
障がいをもつ人たちのアートや活動が認められるようになったことを喜ばしく感じる反面、「アーティスト」や「アート作品」だけが独り歩きをすることや、知的財産権などの懸念もあります。
「表現行為や芸術支援を福祉の軸」として、「当事者である、一人一人の作家、アーティストの幸せ」につながっていくことが大切だと、小柏さん、朝岡さんはおっしゃいます。そのためにもセンターが果たす役割は大事だと考えます。
群馬県障害者芸術文化活動支援センターが発足して半年。まだまだ手探り状態であり、試行錯誤が続いているそうですが、行政や企業、地域とも協力し合いながら、「すべての人が自由に表現できる社会に向けて」事業が発展していってほしいと思いました。
======================================
★工房あかねさんでは、画材や工作道具などの寄付も募っています。さまざまな材料や道具があることで、より豊かな表現活動につながります。これ使えるかも!と思う物がありましたら、下記のホームページから工房あかねさんにお問い合わせください。
======================================
所在地:〒370-0813 群馬県高崎市本町10-1イチカワビル4階
ホームページ:http://arton-akane.com/index.html
群馬県では、障がいをもつ人たちの芸術文化活動の普及を支援するため、今年度「群馬県障害者芸術文化活動支援センター(こ・ふぁん)」を設置し、「ネットワークの構築」「相談支援」「人材育成」などに取り組んでいます。
「NPO法人工房あかね」が事務局となり、「NPO法人あめんぼ」「一般社団法人あったらいいなをかたちに」と共同でセンターを運営しています。