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2024年9月 6日 (金)

「よりきど暮しの会」訪問~能登半島被災地支援、炊き出しボランティアについて

 今年1月に発生した能登半島の震災をめぐる報道で、大泉町を拠点に活動しているNPO
法人「よりきど暮しの会」が3月に炊き出しのボランティアに行ったという情報があり、
話を聞きに行きました。8月19日、大泉町の寄木戸南公民館で、理事長の月橋さん含め
7人のメンバーに話を聞きました。

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budまず、「よりきど暮しの会」について

 「よりきど暮しの会」は、月橋さんを中心に、元気の残っているパワーシニアが、
ご近所の手も借りながら地域で 暮らすために活動している団体で、2016年に体操教室から
始まり、買い物支援や子ども食堂など、地域で必要とされる活動を行ってきました。
 コロナ禍においては、活動を縮小する団体が多かった中で、コロナ禍だからこそ様々な
活動が必要とされていると考え、より活動が活発になったそうです。
 さらに、外国人が多い大泉町で多文化共生や環境保全などの活動にも取り組んでいます。

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↑「よりきど暮しの会」紹介資料より

 

bud能登半島地震支援 炊き出しボランティアについて  

 今年1月の能登半島地震発生後、2月に穴水町で炊き出しボランティアの要請が始まった
のを受け、3月5日の昼に、よりきど暮しの会のメンバー7名が、穴水町でおっきりこみ
うどんの炊き出しを行いました。

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・なぜ穴水町に向かったのか

 炊き出しに行ったメンバーの中に、2011年の東日本大震災の時に現地にボランティアに
行った経験者がいて、今回の能登半島の震災後も報道を見て「地元群馬は安全だからこそ、
自分たちに何かできるのでは」との思いでボランティアに行く先を探していたところ、
穴水町がまず受入れを始めていたので、2月7日にさっそくエントリーしました。

・炊き出しまでの準備

 そこから1か月足らずで、炊き出しに必要な食材、鍋、器、車両などを、日頃から協力
関係がある企業や団体、行政、社協、福祉事業所などの協力を得て調達しました。
 おっきりこみの野菜はJAから、味噌はハナマルキ大泉工場から、炊き出しに向かう車両
(ハイエース)は地元福祉事業所から、というように今まで子ども食堂を6年やってきた
ノウハウ、ネットワークが存分に発揮されました。他にも行政や社協、地元自治会や団体
からも、物資だけでなく様々な情報提供、寄附があり、各方面からの応援があったと
いいます。

 また、炊き出しだけではなく、応援の気持ちを届けたいという思いで、協力してくれた
企業や団体、町長からもメッセージを寄せ書きをしてもらいました。

 2月25日には、実際に公民館から借りた災害用鍋を使って、炊き出し予行演習を
行いました。穴水町からは、炊き出しを受入れるにあたって、水やガス、テントなど
を全て自前で用意することが条件となっていました。全ての食材、資材、燃料、水など
を1台のハイエースに載せるため月橋さんが描いたという図面を見せて頂き、
用意周到で当日に臨んだということがわかりました。

・いよいよ炊き出しへ

 出発の前日3月3日、車両(ハイエース)を借用、資材、燃料などを積み込み、出発当日
3月4日の午前中に材料をカットし、積み込み、10人乗りのハイエースにボランティア7人と
材料、資材など満載の状態で13時に出発しました。
 他にもボランティアに参加したいとういうメンバーがいましたが、車に乗れる人数が
限られていたため、震災ボランティア経験者、能登までの運転要員、子ども食堂で腕を
ふるってきた調理担当など、7人のメンバーが厳選されました。

 北陸に向かう途中で雪になり、21時頃、富山県氷見市に到着、この日は民宿に宿泊し、
翌3月5日、7時に宿を出発しました。被災地に向かうにつれ、道路のひび割れ、倒壊した
家屋が目立つようになったそうです。9時に炊き出し会場である「穴水町さわやか交流館
プルート」に到着、炊き出しの準備を始めました。

 準備が整い、炊き出しを始める前にまず温かいコーヒーを振舞い、被災地の方々にも
ほっと一息ついてもらいました。11時50分に炊き出しを始め、12時半にはおっきりこみ
うどん250食を配り終わりました。その間、地元高校から、名産品であるシイタケの
差し入れがありました。

 その後穴水町役場にて寄せ書きを引き渡した後帰途につき、大泉町に到着したのは
夜中の1時頃。そこでいったん解散し、翌朝3月6日、片付け、車を返却し、無事任務完了
となりました。

・炊き出しその後

 3月12日には、協力頂いた各方面へお礼を兼ねて報告を送りました。

 炊き出しに行った約1か月後の報道で、穴水町の様子がテレビに映った際に、よりきど
暮しの会の寄せ書きが背景に映り、思いが届いたと感じたといいます。

 よりきど暮しの会が穴水に行ったのは1回だけですが、東日本大震災の時にも現地に
ボランティアで行ったメンバーの「東日本大震災の時は、津波の被害が甚大で津波が全てを
流してしまった。今回は、倒壊した家屋の片付けがなかなか進まず、また過疎地での被害が
大きいということで復興までさらに時間がかかることが予想される。」という言葉を重たく
受け止め、支援の手を止めないことが重要だと感じました。

Img_1080

movie炊き出しの様子をまとめた動画movie
「穴水町炊き出し記録とその後」
https://youtu.be/vpuo1JiqiRQ

budまとめ

 よりきど暮しの会が今回のようにすぐ行動に移せたのは、東日本大震災での経験や、
子ども食堂などで培ったスキル、ネットワークの蓄積があったからこそですが、今回の
活動のノウハウ(ボランティアのエントリー、当日までの準備、計画、実施)が県内の
他の団体、NPOにも共有、提供できれば、様々な団体、NPOが災害の支援に向かう流れが
活発になるのではないかと感じました。      
 また今回の話を聞いて改めて、日本全国どこでも被災地になり得る、誰にとっても他人事
ではないため、いざという時の水・電気の確保など、普段からの備えが必要であると同時
に、非常時に支援、協力し合う関係を通常時から築いておく必要性を感じました。

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「NPO法人 よりきど暮しの会」
邑楽郡大泉町寄木戸1314-11
https://yorikidokurashi.jimdofree.com/

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