NPO法人経営力強化セミナー を開催いたしました
2025年9月27日(土)13時30分より、群馬県社会福祉総合センター501会議室にて
活動の持続と発展を支える「NPOの戦略的活動設計」入門ワークショップを開催いたしました。
講師は、群馬NPO協議会会長 NPO法人Mam’s Style 理事長 櫻井弥生氏 です。
参加団体は、NPO法人 7団体13名 個人1名でした。
当日は、インターンシップとしてセミナーの運営体験のため、学生3名が参加いたしました。
当日の内容を少しご紹介いたします。
NPOは、社会活動、市民活動のため、一般的な利益を求める企業活動とは経営戦略がやや異なります。まずはその違いを見てみましょう。
一般企業では…
理念・目的(例:幸福を共有する)→ why なぜ?
事業戦略(例:店舗・製造・文化…)→ what 何を?
機能戦略(例:席数/メニュー・品質/販売方法・食育/異文化…)→ howどのようにする?
why➩what➩howの順で考えます。
NPOで当てはめてみると…
社会課題や地域課題解決の目的が企業以上にとても濃くなり、そのために抽象度が高く、何をすればよいのか見えづらく、そしてそれが成果に結びついているか分からなくなるのではないでしょうか。
実は、ロジックツリーで俯瞰して見ることで気づくことがあります。
そこで、今回のワークショップでは、自団体の定款や事業報告書を元に
NPOのための「経営戦略全体構図」を作成しました。
まずは一番大事な「団体理念・目的」(ミッション)を「一言」で表します。
NPO法人は設立時に定款を作成していますので、削ぎ落し、一番の目的を明確にしましょう。
定款の第2章 目的及び事業 第3条【目的】を確認してください。
(あなたの団体の定款にも記載されているはずですよ!)
どんな未来を目指して「目的・ミッション」を掲げていますか?
そして、「事業戦略」として、事業名を規模やスタートした順に書き出します。
NPO法人の定款には、第2章 目的及び事業 第5条に【事業】を記載しています。
(大前提として、定款に記載のない事業は運営できません。新規事業を行う際にはご注意ください。定款の変更は可能です。詳しくは県のホームページをご確認ください)
続いて、事業ごとの【理想】(アウトカム・ビジョン)を掲げます。「事業理想」です。
最初に確認した団体理念・目的は全体に対するとても大きな志ですので、それをさらに小目的に下ろすと事業ごとによりマッチしてきます。
未来の理想像は、「〇〇の未来になる!」と考えていくと分かりやすいです。
どんな未来にするために、わたしたちは活動しているのでしょうか。
さらに、その未来になるために必要な【機能】を考えます。
これが「機能戦略」です。
例えば、初めて出会う方同士がより親しくなれるよう「共食」の食事機能を設けるなど、小目的に近づくための様々な機能で事業理想に近づくことでしょう。
当日は、参加された団体がワークで作成した全体設計を発表しました。
整理できたことで、これからの活動が発展し、思い描いた未来が見えていた様子でした。
さて、これらは代表者ひとりが思い描いていても、うまくいくとはかぎりません。
NPOは、理事や会員が集まって支援を行う活動団体です。
全体設計は共有し、力を合わせて進めることで発展していきます。
多くの協力を得て、未来がより良いものになることを心より願っています。
当日は、インターンシップの学生3名が、事業運営の体験として参加いたしました。
参加した学生の皆さんは、司会や写真撮影などで活躍しました。
ご参加いただきました皆様、ご協力ありがとうございました。
NPO・ボランティアサロンぐんまでは、運営の相談も受け付けています。
お気軽にお問い合わせください。
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