セミナー「初めての決算」 午後の部
セミナー初めての決算 午後の部
1.決算書の作成 13:00~13:45 NPO法人9団体12名参加
説明:NPO・ボランティアサロンぐんまコーディネーター
NPO会計の基本項目
決算書はなぜ作成するのでしょう?
会員や寄付者などの支援者、助成金を出している助成財団等外部に対して資金の活用結果を説明するとともに、法人の会計を正確に管理できているか内部で確認する必要があります。
※NPO法人になると、決算書(財務諸表)を所轄庁に提出する義務があります。
したがって、NPOの会計は一定の原則に従って運営する必要があります。
会計の原則について
定款に記載されている→「この法人の会計は、法第27条各号に掲げる原則に従って行うものとする。」
・正規の簿記の原則
・真実性の原則・明瞭性の原則
・継続性の原則 一度決めたルールや手続きを毎年同じように適用する
現金出納帳・領収書の違い
会計を正確に把握するためには、証拠となる会計書類が必要になります。
現金出納帳とは
・団体の現金を管理する帳簿、入出金が発生時に取引内容を記録する
・入出金の日付を記載する(レシート発行の日付にしない、摘要欄に)
・出納帳の残高と実際の現金残高を月末に必ず確認する
証憑書類(請求書・領収書・レシート類など)とは
法人の活動費用として支払った(立替分も含む)経費には、必ず領収書を発行し保管しておく。
・支払金額、支払日、但し書、発行情報を必ず確認する
・立替分の精算は、レシートではなく立替分を精算した日付で記入する
活動計算書・貸借対照表・財務諸表について

・活動計算書 収益から費用、損失を引いて当期正味財産増減額を計算
・貸借対照表 期末時点の法人の資産、負債、正味財産の有高
・注記 上記2点では表すことができない情報を記載(例:固定資産の増減内訳、事業費の内訳、使途等が制約された寄付金等の内訳)
NPO法人会計基準について
NPO法人の外部に対する会計報告書の作成指針として、民間主導で2017年7月に公表されました。
群馬県内のNPO法人の決算書の9割は、NPO会計基準に基づいて作成されています。
※令和3年度決算書調査による
参照:https://nposalon.kazelog.jp/npo/2023/03/2021-3818.html
特徴
・収支計算書から活動計算書に
・NPO法人特有の勘定科目を使います
・費用を事業費と管理費に分け、更に人件費とその他経費に分類
・財務諸表の補足書類である注記に重点を置いている
参考情報
NPO法人会計基準 https://www.npokaikeikijun.jp/
小規模法人向け会計ツールについて https://www.npokaikeikijun.jp/software_for_small_npo/
2.現金出納帳実務 14:00~15:30 NPO法人6団体10名参加
1.決算書の作成を受講した方を対象に、実際に現金出納帳に記載する実務を行いました。
・入出金があった際の現金出納帳の記載方法
・領収書を発行する練習
・費用の清算について(立替経費、旅費)
※旅費は清算に係る申請書を作成することが望ましい
・謝金の支払い、預り金(源泉所得税)の場合
・現金過不足が出た場合の対処
・月末の会計締め作業
教材として使用したサンプルの領収書、レシート等
おわりに
領収書やレシート等証憑を未処理のまま貯めておくと、紛失したり内容が分からなくなりますので、できれば当月中に処理をすることが理想的です。毎月発生する費用の処理を的確に行うことが、正確な決算書を作成する近道になります。
会計担当になると日々の記帳だけではなく、法人の費用が正しく清算されているか、支払い可能なものかどうか精査することにもなります。支払い対象か判断がつかない場合は慌てて清算せず、理事か監事に相談するなど、内部で公正な判断がとれる体制をとることも大切です。


コメント