持ち寄り学習会「決算 見通しを立てる」を開催しました
12月17日㈮13時半から、NPO・ボランティアサロンぐんまにて、
活動に活かす会計「決算 見通しを立てる」持ち寄り学習会を開催いたしました。
「初めて会計担当者になった」「会計基準って何?」「決算期にいつも慌てている」「一人で不安」等、NPO法人の会計に悩みを抱え団体を募ったところ、4団体5名の参加がありました。
《内容》
はじめに、自己紹介。
各団体の活動紹介や、今日クリアしたい課題を共有しました。
その後、各団体毎に、直近の決算書や帳簿等を見ながら、個別に会計、決算についての課題をあらいだし、解決方法を考えました。
最後にまとめとして、今日得られた成果を共有しました。
◆団体A
コロナ禍で活動ができず、ここ2年ほどお金の動きはゼロの状態で決算報告をしている状況。
会費が集まらないという悩みを聞く中で、会員の数は数百人いるが、その中には一度だけ会費を支払いした「永久会員」も含まれていることが判明。(実質活動に参加しているのは30名ほど。)実態に合わせて、会員・会費に関する内規を変更することをアドバイスしました。
◆団体B
スポーツ活動を推進する団体。実際の決算書を見ながら、報告書等作成にあたっての注意点を説明しました。その中で、簡単エクセル会計の導入を提案。
また、活動に参加する親子全員を正会員として扱っているとの現状について、議決権のある会員と、そうでない会員(活動会員)を整理した方がいいというアドバイスをしました。
また、NPO法人とは別に保護者会から外部講師に謝礼を払いたいという申し出について、どのように会計処理を行ったらいいのかという相談については、税務署に相談した方がいいという結論になりました。
◆団体C
現在、会計王を導入しているが、今までのデータをまとめて別のPCに移行するにあたり、その方法についての相談を受けました。直接操作しながら説明が受けられて助かったという感想を頂きました。
◆団体D
今年設立したばかりの新しい法人で、これから初めての決算を迎える状況。現在、お小遣い帳程度の帳簿をつけているということだったので、簡単エクセル会計の導入を提案し、実際の数字を入力してもらいました。簡単エクセル会計に移行することで決算報告もスムーズにできそうということで、課題が一つクリアされました。
法人としては、まだ基盤を整備している段階ということで、定款の内容等も確認しながら、運営上の注意点等を確認。会計年度が終わってから、総会・理事会等を経て決算報告や登記を行うことや、ホームページなどで情報発信する重要性などをアドバイスしました。
それぞれの団体の決算規模や状況に応じて、会計処理のツール等の導入支援などを通じて、課題をクリアすることができました。
また、各団体の個別の相談に応じる中で、会計・決算にとどまらず、それに関連して各団体が抱えている悩み、課題についても、具体的な解決策を提示することができ、またほかの団体の課題を共有することで様々な気づきがあり、有意義な学習会となりました。
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★手書きや自作のエクセルで計算している方は、簡潔な会計が可能ですので、取り入れてみてはいかがでしょうか。
★特定非営利活動促進法では、NPO法人が積極的に情報公開を行い、それを市民がチェックするよう定められています。
そのための、正確で比較可能な会計報告書を作成するルールがNPO法人会計基準です。
★NPO・ボランティアサロンぐんまでは、エクセル簡単会計、NPO会計基準についてのご相談も随時受け付けております。
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