公益の追求者「渋沢栄一」の考えを基に協働型社会づくりを学ぶセミナーを開催しました
令和2年12月16日13:30から16:30 群馬産業技術センター 多目的ホールにおいて社会課題を解決する協働セミナーを開催しました。
参加者はNPO法人9団体13名 行政3市町村4名 企業等7社10名 一般11名 事務局7名 合計45名が参加しました。
第一部 基調講演 13:35から14:35
講師 群馬県立女子大学名誉教授、渋沢研究会顧問 片桐庸夫氏
講演内容
渋沢栄一は、
江戸時代に生まれた渋沢が挫折を繰り返しながら、柔軟に考え方を進化させて、道を切り開いていった。
民間側から近代の創造に携わり、経済、教育、社会福祉、国際交流等の幅広い社会貢献活動までに及んだ。
日本最初の起業家であり、時代のプロデューサー、寄付の先駆者、現代のNPOの考え方とも重なる部分が多い。
その目的は私益の追求ではなく公益の追求であった。
寄付行為はヨーロッパの貴族の行いを通して学んだ。
次のNHK大河ドラマである論語と算盤は
企業は利益の追求だけに目を向けるのではなく、社会的存在意義を意識し、環境・省エネ等に努め、顧客の幸福につながる商品、サービスを世の中に提供するという精神を伝えている。
第2部 パネルディスカッション 14:50から15:50
ファシリテーター 群馬NPO協議会会長 太田琢雄氏
パネリスト NPO法人三曲合奏研究グループ 会長 江蔵義雄氏
NPOの立場からの協働
活動内容について
流派を超えた演奏会を行ったり、高崎市内10か所、子どもフェスティバルにおいて子どもたちに箏、三味線、尺八の指導を行っている。
企業との協働としての寄付集めについて
1社から多額の寄付を集めることは、運営の関与度が高まるため、お願いしていない。
社内稟議を通さなくてもすむ、担当者が決済できる少額の寄付を機会あるごとにお願いしてきた。60社90件の寄付を本年度は集めることができた。
企業の立場からの協働
パネリスト 一般財団法人サンヨー食品文化スポーツ振興財団 事務局長 椛沢和之氏
助成金の内容について
県内の高校の部活への支援 いままでに50校/90校中
県内のNPOが青少年対償に行うもの 今までに92件
高校生が地元の人たちと協働するために助成金がいきている。
例えば尾瀬高校の日本鹿の食害調査、中之条高校の漬物など6次産業としての製造販売
利根実業の食品文化部の北毛そばに関する取り組み
パネリスト 片桐庸夫氏
渋沢栄一は日本が独立国として、植民地にならないための国創りを考えていた。
身分や階級を超え、科学的精神に基づくものであった。
「施して、報いを願わず、受けて、恩を忘れず」「三方芳し」は現代のCSRに繋がるものである。
現代は資本主義の修正が必要とされている。
社会と積極的に関わる人材を育てるためには、育てるための環境づくりが必要。
国内ばかりに目をむけるのではなく、国際コミュニケーションができるようになると、活力がでてくる。
会場には企業とNPOの協働事例 これからの協働事例提案を掲示しました。
協働事例 https://nposalon.kazelog.jp/npo/kyoudou/
https://www.pref.gunma.jp/07/c01g_00054.html
これからの協働 https://www.pref.gunma.jp/07/c01g_00082.html
協働提案募集 様式はこちら https://drive.google.com/file/d/1Tc3lpPX9cfnHt2s5GhjhgpGpXgf0tKZ1/view?usp=sharing
コメント