NPO法人向け 労務管理セミナー~はたらきやすいNPOを目指して~
10月23日(金)前橋プラザ元気21 Mサポの会議室で開催しました。
NPO・ボランティアサロンぐんまとして労務管理のセミナーは初めての企画です。
このセミナーに際しましては、講師の先生派遣やブックレットなど中央ろうきんの
社会貢献活動の一環として、ご支援いただきました。
また会場や器材等はMサポに協力していただきました。
講師の先生
社会保険労務士 家村啓三氏、柏本和江氏
NPO法人シーズ事務局長 池本桂子氏
【労務管理セミナー】
■NPOは多様な働き方の集合体
・労働者か労働者でないかの区別が大事(ブックレットに労働者性チェクリストあり)
・労働者は、事業に使用され労働の対象として賃金の支払いを受けている者。
・ボランティアは労働者ではない。有償ボランティアが労働者かどうかは実態で判断
される。最低賃金法に抵触する恐れもある。
・労働者は労働法により保護される。
・労災&雇用保険は代表理事、ボランティアは入れない。
■採用時の注意
・労働条件明示の義務
契約期間、期間の定めのある労働契約を更新する場合の基準に関する事項
・就業の場所、従事すべき業
・始業及び終業の時刻、所定外労働の有無、休憩、休日、休暇等
・賃金、昇給
・退職
パートには昇給、退職手当の有無、賞与の有無、相談窓口を文書の交付等により明示
■マイナンバー制度
・基本的に役所に提出する書類のみに必要
・マイナンバーはどのような帳票で必要なのかを洗い出す
・誰のマイナンバーが必要かを洗い出す
・マイナンバーを扱う担当者、責任者を決める
・マイナンバーの収集方法を決める
・基本方針と取扱規定の策定、就業規則の見直し(就業規則は義務ではない)
・保管や廃棄の方法を決める (いつ誰が廃棄したかを記録)
・職員に対する教育 おすすめはマイナちゃんの動画
・マイナンバーの保管方法として、法人内でPCで管理、クラウドで管理、紙で管理が
考えられる。PCはセキュリティ、紙は施錠が必要
*マイナンバーの取り扱いで日本法令からマイナンバー保管パックといったものも出ている
■労働時間ってどういう時間?
・使用者の指揮監督のもとにある時間かどうか
終業時刻後の研修やお昼休みの当番時間、通勤時間、オープン前の準備時間など
について
■労働時間
・1日8時間、1週間40時間を超えて労働させてはいけない。36協定により可能な場合も。
・割増賃金 法定外労働、深夜労働は、2割5分増し
■休暇 (労働義務のある日…休暇 労働義務のない日…休業)
・有給休暇 6ヶ月以上継続勤務し、全労働日の8割以上出勤したすべての労働者に
与えられた権利
・その他の休暇は就業規則等の定めに基づいて法人が自由に設定
・NPOの都合により労働者を休業させた場合、平均賃金の6割以上を払う。
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参加者の質問に随時答えながら、ユーモアも交え楽しい雰囲気の中でのセミナーでした。
事前のヒアリングで、マイナンバーについての質問が多く、マイナンバーも
入れていただいたので、少々時間が足りなかったようです。
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