NPO支援のための連続講座第9回(みんなが情報発信者になる)報告
平成24年9月27日(木)13時~県庁昭和庁舎21会議室にて
東京新聞東京本社読者応答室長の鈴木賀津彦さんを講師にお招きし
市民メディア「みんなが情報発信者になる」を実施しましたので
報告します。
司会者がNPOボランティアサロン内の自席パソコンに向かい
インターネット経由で、講座会場内のプロジェクターに表示して
開会の挨拶を実施。
(情報の流れ)
①インターネットまでの情報
・自席PC ⇒ 光回線(プロバイダー) ⇒ インターネット
②インターネットからの情報
・無線回線(プロバイダー) ⇒ 会場PC(プロジェクター表示)
(音声はPCにスピーカー取り付け)
写真左:自席パソコンに向かって開会挨拶
写真右:会場プロジェクターに表示
講座の様子です。
無線回線:「Xi」(クロッシィ) 端末を紹介
質疑の様子です。
(講座概要)
みんなが情報発信者になる 「自ら発信すると元気になる」
「情報がバリアフリーになった現代を生きるために」
「メディア」の概念を一度壊してみよう、そして、現在の動きから見直すとー。
多くの人が「メディア=マスメディア」というイメージを持っているように
感じます。その概念を壊すところから作業してみようと考えました。
☆大震災で私達が今なすべきこと
「東日本大震災」で行政の機能も失われた町で、自分で考え行動することが
求められたー。
できれば、「市民メディア」の現場に出かけって行って、急速に広がる現実を
見て欲しいと思います。
大震災の被災地で、各地域で次々に立ち上がった「FM臨時災害放送局」などから
「情報発信の意義」「必要な情報をどう共有するか」を検討してみましょう。
これからの「地域」のキーワードは「当事者意識」です。「私たち自身が
メディアだ」と認識していくと、激変する21世紀のメディア状況をとらえて
いけるように考えています。私達自身が情報発信する「市民社会」での「生き方」
を一緒に考えましょう。身近な「情報発信」が、世の中を変えていくことを、
私たちの周りから探してみてください。
☆メディアリテラシー(情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、
その真偽を見抜き、活用する能力)を身に付けるには「発信者」になることから
都立一橋高校の授業で、番組づくりをしてインターネットで「放送」してみました。
高校生は何を感じたでしょうか。
①なぜ、「市民メディア」なのか キーワードは「共感する世界」
②地域づくりとメディアの役割 「当事者メディア」
③地域情報化を担う者 「多様な価値観」
④市民メディアとマスメディア 「協働と連携」
⑤情報の受け手から発信者に 「情報リテラシー」
まず、発信者になってみよう。すると見えてくることは、
取材の仕方から始めて、何を取材するのか、取材したものをどう伝えるか。
伝えて良い情報と悪い情報、それを判断できる力を自分のものにするには。
など。
講師のお話から私が印象に残ったこと
・NPO活動として何ができるか?
道具をより良く使うことをやってみるということが大事。
・新聞やテレビで取り上げられることも大事だが、自分が発信することが大事。
発信者になって気づくこと、学ぶことがある。受け身から、取材したものを
どうやって伝えるか。
・従来のマスメディアの成果は、何人の人が見たか、視聴率は何%かであった。
我々NPOは、必要な人が、1人でも2人でも伝わることが大切。
来なくても見れる人が1人でもいればよい。
・こんなことが、タダで、誰にもできる時代がきた。今までのような
カメラ機材が無くてもできる。インターネットを通じて、全国で見てくれる。
・必要としている人に伝わる仕掛けが大切
・昨年の震災では、インターネットだけでなく、地域新聞が活躍した。
張り出したり、誰でも見えるような工夫をした。
⇒これらをどう使うか。
・今後は、当事者が作るメディアが大切になってくる。
当事者が発信者となり、納得して、生々しく撮る。嬉しい顔なんか最高!
・中間支援団体は、
発信してもらいたいことを発信する。
その人が、自分がやりたいと思う取材をしていく。
など。
10月27日(土)に下記講座を予定。
認定NPO法人支援講座第一弾 「寄付を集める」
10時~ ファンドレイザーの「必要性・役割」
講師:徳永洋子さん (日本ファンドレイジング協会 事務局長)
13時~ 税理士から学ぶ「寄付税制・NPO法改正のポイント」
講師:脇坂誠也さん(税理士)
多くの皆様の参加をお待ちしています。(栗原)
講座チラシ:ninteisien1.pdfをダウンロード
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