ボランティアコーディネーター基礎研修
6月20日(月)、特定非営利活動法人である日本ボランティアコーディネーター協会(JVCA)が主催する「ボランティアコーディネーター基礎研修」が、東京で開催されました。
この研修は、ボランティアの担当をしている、おおむね1年未満のスタッフが対象です。
関東地方を中心に、社会福祉協議会・市民活動支援センター・病院・大学・宗教団体・福祉施設・企業・自治体・青少年育成団体のスタッフ約60名が参加しました。
午前中は、ボランティアとボランティアコーディネーション概論の講義、
午後は、2つのグループに分かれて、
「中間支援組織におけるボランティアコーディネーション」と、
「施設・団体におけるボランティアコーディネーション」をそれぞれ学びました。
以下は、午前中に行われた、 ボランティア概論のまとめです。
*
*
①ボランティアとは何か
【語源】
ボランティア(volunteer)
語源はラテン語のVoluntas(自由意志)
語幹であるVolはラテン語のVolo(ウォロ=意志する=英語のwill)
*自発性を表す意味がもともとの語源に含まれるので、してもいいし、しなくてもいい
活動でもあります。
【ボランティア活動の性質】
強要や義務とは違い、自分の意志で行う活動→自主性・主体性
誰もが豊かに暮らせるよう、互いに支え合う活動→社会性・連帯性
金品の見返りを求めない、成し遂げる充実感が報酬→無償性・無給性
「必要なことは何か」をかんがえる力と行動力→創造性・開拓性・先駆性
*講義では「奉仕」との意味の違いから、ボランティアという言葉の輪郭を探りました。
*無償性といっても、実費弁償するケースなど、実際には幅があります。
【ボランティア活動が普及してきた背景】
高齢化社会
阪神淡路大震災
教育のいきづまり
政府(行政)の限界
②ボランティアの可能性と限界
【可能性(強み)】
自由であるという強み
縦社会ではない対等な関係が築きやすい
新しい切り口を試すことができる
テーマを絞り込んで活動できる
【限界(弱み)】
安定・継続・均質・公平なサービスは難しい
自己満足に終わり、他者へのサービスにならないこともある
政治・経済の枠組みの中で利用されやすい
***********
日本ボランティアコーディネーター協会のHP http://www.jvca2001.org/
(伊藤)
コメント