市民力養成講座(NPO法人会計基準を学ぶ)を実施しました
平成23年1月22日(土)13:30~群馬県庁291会議室にて、
NPO法人会計基準策定委員会副委員長の水口剛先生(高崎経済
大学 経済学部長)をお招きし、市民力養成講座第4弾「NPO
法人会計基準を学ぶ」を実施しましたので報告します。
定員を100名で募集したところ、多くの皆様に応募いただき、
極力1団体1名での参加をお願いし、NPO等74名、行政5名、税理士44名、
合計123名の皆さんに参加いただきました。(ご協力に感謝)
NPO法人新会計基準は、NPOの活動を多くの地域の人たちに
知ってもらい、より多くの共感と支援を得るために、会計報告書
をつくるルールとして、NPOが自ら作ったものです。
1.写真は開会に当たり、NPO法人発展のために
皆様の支援をしている群馬NPO協議会会長 向井の挨拶。
多くの皆様にご参加いただいた御礼など
2.NPO法人会計基準について(水口剛先生)
NPO法人会計基準の意義と位置づけ
・新会計基準の作ったエピソードを含めた経過
・法的に決められたものではない。使っていただき良いものに
したい。だから使えないのではなく、こうすれば使い易いも
のになると、ご意見を。
・新会計基準は、「企業型」複式簿記をとりました。
・活動計算書を収支計算書として受け取ってもらえるよう、
NPO法の改定していただくべく運動中です。
・会計の専門家にNPOの現状がどの程度なのか、理解してい
ただきたい。
・NPOの会計は分かりずらい。個人が払った会費が、どう
使われているのかなどわかるようにした。
NPO法人会計基準の内容
・NPO会計基準の読み方のコツ
全部読もうとしない。
・まず様式を確認し活動計算書、貸借対照表、財産目録はどんな感じかを確認する。
・次に本文に目を通し、注解もざーと読む
(10ページ程度なのでそんなに時間はかからない)
・別表は勘定科目集なので必要に応じて
・解らない時は注解やQ&Aの目次を見て、必要なところを拾いよみする
・ゆとりがある時には、議論の経緯と結論の背景を読む。
作成者の思いが記載されているので、どう言う経過でできたか理解できる
税理士の方には読み物としても面白いと思います。
・本文構成は多様なNPOが自分の形態にあった部分だけ読めばすむように工夫されています。
・資産は現金のみ取引は入出金のみの団体は基準本文のⅠ~Ⅳのみを読む。
・未収、未払い、商品在庫、固定資産などがある団体はⅤまで読む
・その他の事業の区分が必要な団体はⅥまで読む
・NPO特有の取引(ボランティア、現物寄付、使途等制約された寄付金等)があり、
それらを会計に入れる必要があるはⅦまでよむ。
・内容面でのポイントが説明されました。
・財務諸表の体系・会計処理の方法
・活動計算書の表示区分、複数事業の開示、その他の事業の区分経理
・NPO特有の取引の扱い
参考情報
・会計基準のダウンロード方法や解らないことがあった場合は→http://www.npokaikei.info/
・書籍の紹介 参考→https://nposalon.kazelog.jp/npo/2011/01/npo-ed40.html
・税務に関する疑問は
NPO法人はシーズのなんでも質問箱
専門家の方は NPO会計税務専門家ネットワークに参加を
質疑応答から
・本会計基準には、NPOも減価償却を導入できるよう配慮した。
など
写真は講義中と質疑に答えているところです。
3.群馬NPO協議会からのお知らせ
写真は「第4回ぐんまNPOフェスティバル」について
・内容説明
・NPOいろいろ情報ひろば
について説明している役員の千木良です。
4.NPO法人会計基準実務デモンストレーション(草場)
NPO・ボランティアサロンぐんまコーディネーター
・対象:会費中心で、減価償却など複雑な会計処理がない団体
・内容:誰でも使えるエクセルに
・日々の金銭管理を入力
・ピボットテーブル機能で集計
・下記から様式をダウンロードし、活動計算書、注記、貸借対
照表、財産目録を作成のデモンストレーションを行う。
http://www.npokaikei.info/
5.今年度も
・2月19日(土)北毛例会
・3月27日(日)第4回ぐんまNPOフェスティバル
次年度当初
・4月16日(土)NPO法人初めての決算
を計画していますので、多くの皆様の参加をお待ちしています。
(栗原)
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