NPO法人アジア交流協会(前橋市荒口町)
NPO法人アジア交流協会は、現在は主にカンボジアのコンポントムで
教育支援・教育里親制度
井戸掘削とポンプの設置、その指導、補助
日本語の教育指導
などの活動をしている団体です。
活動の詳細は、NPO法人アジア交流協会のHPがよくわかります。
⇒http://www12.wind.ne.jp/asian-npo
石川正安理事長は活きた支援を目指してきました。
「本当の支援・ボランティアをするなら、現地に自ら足を運んでほしい。
日本にいて、お金だけを現地のスタッフや役職に就いている現地人に
渡すのでは活かされない。」と言います。
カンボジアは、ポルポト政権により多大な被害を受けました。
観光でアンコールワットや首都プノンペンを訪れたぐらいではわからない、
驚くばかりの貧困が、この国にはあります。
教育は荒廃し、公然の賄賂社会、仕事がなく、子どもたちは夢をもつことが
難しいとのことです。
協会が主に活動しているコンポントムは、最も貧しい地域です。
水道・ガス・電気はなく、雨季になれば水浸しになり、非衛生な水が原因で
5歳未満の子どもの30~40%が死亡します。
理事長は、毎年8回はカンボジアに行き、直接届く支援を続けています。
教育支援の問題は、親や校長先生に教材を渡せば、売り払ってお金に換え
(それは貧困ゆえなのですが。)、また、学校を建築しても人家が全くない場所で
あったり、教師がいなかったりと、的を射ないただお金を消費しただけの事例も
あるそうです。
井戸についても掘って終わりでは無意味で、掘削後のメンテナンスがなければいづれ
使えなくなります。
支援が活かされていないと言うよりは、無駄にしている現状をいくつも目にしてきたこと
から、石川博子事務局長も「直接届く支援」がいかに重要かを提唱しています。
理事長は、設計会社を設立して今年で41年になりますが、20年を経過した頃から
ようやく心に余裕が生まれてきたそうです。
「自分の人生の半分位は、社会のためになることをしたい」と言う思いが強くなりました。
60歳過ぎた頃から、会社は社長にまかせ自分は手を引き、NPOの活動が本業と
語ってくれました。
来年2011年1月には井戸掘削、2月にはカンボジアへの里子訪問の事業が決定していま
す。
by齊藤
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