協議会助成金団体紹介:水とみどりを守る会
平成21年度NPO協議会助成金団体の「水とみどりを守る会」を取材させていただきましたので紹介させていただきます。
平成21年11月20日(金)代表の黒岩憲司さん(嬬恋村三原)宅を訪ね、活動内容を伺ってまいりました。
黒岩さんは小中学校を中心に教員をされており、専門は理科で生態学と言う事です。教員時代から浅間山を中心とした地球の歴史・地形変動を研究され、合わせて河川の水質調査や水に住む生物の研究もされており、現在はいろんな所から講演を依頼されるなど、88歳とは思えない(表現が悪く申し訳ありません)パワーを発揮されております。奥さまは1歳年下と言う事ですがお二人とも誠に元気です。講演ではご自分で作成された手作りの絵や写真をスライドにして紹介したり、特に頭が下がったのは定期的に流域河川の水質を本格的調査しデータにまとめていらっしゃる所でした。河川の地図もお手製です。そもそもこのNPOを立ち上げたきっかけは、地域の高齢化と今後を憂慮され老人の知識技能を活かした文化活動を啓発し、永年の経験を基に地域に貢献できないものかと考えられた結果と言う事です。今回の助成金申請の対象は、学校や住民からの要望に応え、デジタル紙芝居を作り、これをプロジェクターを使ってスライドショーで見せるべく機器の購入支援です。
ご本人から紹介して良いとお話をいただきましたので紹介させていただきますと、昭和25年に菅平で天然記念物の「トワダカワゲラ」(1931年に青森県十和田湖に注ぐ小渓流で数匹発見され、生きた化石と呼ばれ、原始的な特徴を多く残す昆虫です。)が発見されたと報道がされたところ翌年には居なくなってしまった事から、菅平で発見された報道を聞いて三原地区にも居るのを確認しましたが関係者と相談し最近まで公表はしてこなかったと。
活動では、イノシシや熊などの動物たちが暮らしにくい針葉樹を実のなる広葉樹へ植え替えする活動や、観光客が道端になっているブルーベリーなどを食べられるように植樹をしたり、楽しんでいただけるように花を植えたり育てたりしているとの事です。伺った時期が悪くお花は見えませんでしたが、来年花の時期にまた伺いたいと思います。88歳の青年の紹介でした。(栗原)
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