前橋市亀里町に、不登校やひきこもり、ニートなど、少し生きづらさを抱えた人たちが自由に過ごすフリースペース「アリスの広場」があります。
ビルの4階にあり大きなガラス窓に囲まれたこのスペースは、陽射しがたっぷり降り注ぎ、窓からの眺めも良く、大変気持ちの良い場所です。
アリスの広場は、現在、小学生から成人まで7,8名が利用しています。ここで過ごす内容は特に決まっておらず、勉強する人もいれば、ゆったり本を読んだり、お話をしたり、卓球をしたり・・・、自分のペースで時間を過ごします。
ここを主宰しているのは、NPO法人ぐんま若者応援ネット。代表の佐藤真人さんも、実はご自身、中学に入ってから不登校になった経験者です。経験者だからこそ当事者の立場に立った寄り添いができるのでしょう。
ここには佐藤さんのほかに、高校生から80代の高齢者の方まで様々な年代のボランティアさん6名がサポートしています。
同じフロアにあるウェブデザイン会社もアリスの広場の仲間たち。不登校の高校生2名が、専門家からプログラミングを個別に習っているそうです。
アリスの広場 開館時間 午前10時~午後6時 (利用料 1回500円)
休館日 日、月曜日
渋川市北橘町真壁にある放課後等デイサービス琳琳を見学させていただきました。
・第一琳琳
知的・発達障害のお子さん18名が通っています。この日のおやつはりんごと手作りお好み焼きでした。
・第二琳琳
身体障害・重度心身障害・知的障害のお子さん23名が通っています。ハロウィンが近いので可愛い工作が飾られていました。
理事長の佐藤未奈子さんにお話しを伺いました。
「小学生から高校生までの障害のあるお子さん一人一人に合わせた療育計画を作成し、発達を促しています。
子ども達は指示を待って指示に対して動くことはできますが、自分で想像して行動したり、言葉を発信する事が苦手です。自分で思った事を他者に伝えていく発信能力を高める訓練を毎日行っています。
高校を卒業して社会に出る18才までに自立訓練により一つでも出来る事を増やしてほしいと願っています。」
施設名の「琳」という字には「美しい宝物」という意味があります。理事長の子ども達への深い愛情が感じられました。
施設では保護者もスタッフとして働き、障害児の保護者の就労の場にもなっています。
子ども達も、支えている家族も社会参加ができるようにしたい。それがビューティフルデイズの願いであり、目標とのことです。
野菜工場は、NPO法人ソーシャルハウスが障害者の雇用を支援しようと立ち上げた施設です。NPO法人の母体となっているのは、半導体等の事業を行っている(株)成電工業です。同社が野菜栽培プラントの研究開発を始めたこととNPO法人の理事長でもある滝沢啓社長が以前から福祉に関心があったことで、野菜工場の開設に至りました。
施設は就労継続支援B型で、障害者は訓練を兼ねた作業を行い工賃をもらいます。定員は20名ですが、現在は2名。障害者の他5名の社員が一緒に働いています。利用者を増やすことが当座の課題とのことです。
ベビーリーフやレタスを栽培し、県内のスーパーマーケットやレストランに出荷しています。天候に左右されず、農薬も使わず、土がないので重いものを運ぶ作業もなく、働く人にとって負担が少なくすみます。
理事の新井紳介さんは「透析患者向けの低カリウム野菜など、付加価値のついた機能性野菜を今後検討していく予定」と言います。
▲身支度を整えて見学
▲作業風景
▲スポンジに種まき、1週間で発芽
▲光と水ですくすく育つ野菜
沼田市で唯一の精神障害者支援を行っているあおぞら会は、
現在群馬県共同募金会でつかいみちを選べる赤い羽根募金にエントリーし、
寄付を募集しています。
募金期間は3月末日までです。上記HPからクレジット決済もできます。
この寄付金は、りんごやブルーベリーの商品開発に活用され、
通所者の経済的自立に繋げていきます。
JA沼田敷地の一角にあるキッチン
キッチン1
キッチン2
野菜乾燥機、リンゴチップなどが製造できます
倉庫
別の作業所では子供のお菓子のおまけとなるアクセサリーの袋詰めが行われていました。
福祉倶楽部おたがいさまは全国高齢者大会(2000年開催)に参加した
笠原さん、上原さん、大井さんにより2002年設立されました。
古くなった家を提供する人、ボランティアで運営を手伝う人、調理をする人など、
地域のみんなに訴え、みんなの力を借りて設立できた、
ひとりぽっちの高齢者をなくすための寄合所です。
介護認定を受けていない高齢者はデイサービスには通所できず、孤立しがちです。
寄合所では、絵手紙、オカリナ、パッチワーク、茶道、カラオケ、書道、短歌など、
様々な活動が行われています。
好きな活動に参加したい人が集まっています。
高崎市倉賀野町にできた福祉倶楽部おたがいさまに矢中町から10人参加していました。
その体験から矢中町でもおなじような寄合所ができないかという話が持ち上がり、
土地と家、備品を提供する人が現れ、開設したのが、
NPO法人矢中いこいの家ゆうゆうです。
矢中いこいの家ゆうゆうでも、高齢者がやりたい活動を、
地域の仲間を指導者として活発に行われています。
年間の利用者はのべ4000人になります。
会員は約120人、ほとんどの人が介護認定をうけていません。
年1回ふれあい作品展が行われ、新たな仲間を迎え入れています。
寄合所で声を出して、交流したり、楽しんだり、笑ったりすることは
介護予防や認知症の進行を抑える効果があるようです。
2つの施設とも大変元気で明るい年配の方たちのお姿が印象的でした。
2014年9月13日 9:00からNPO法人日本動物愛護福祉協会(団体情報)のT.N.R運動を見学してきました。
TNR運動は殺処分される猫を減らすことが目的です。
詳細はこちら
T:Trap(トラップ): 捕獲すること
N: Neuter(ニューター): 不妊手術のこと
R:Return(リターン): 猫を元の場所に戻す
※手術した猫の耳先をカットし、不妊手術済みの猫を何度も捕獲することのないよう目印をつけます。
毎回20匹前後の猫が捕獲され、今回の5回目で101匹の猫に不妊手術が行われました。
101匹の猫の不妊手術により、80倍の8080匹の殺処分される不幸な子猫の誕生を抑制することになります。
捕獲された猫は番号札で管理されます。
まず体重をはかり、性別を確認します。
沈静剤注射、麻酔注射、抗生剤注射が済むと枠にチェックを記入します。
麻酔がきいた猫にゴムで番号札をつけ、手術します。
メスは掃除機とバリカンで毛を剃り、消毒後、開腹手術します。30分強の時間が必要です。
オスは10分程度の簡単な手術です。
手術が終わると呼吸の状態に注意しながら、麻酔から覚めるのを待ち、猫を元の場所にもどします。
ボランティアスタッフが捕獲、体重測定、性別確認、毛刈り、術後観察、元の場所に戻すという不妊手術以外の作業に協力しています。
この活動は、猫を持ち込む人、活動支援者、会員、からの寄付や協力金により支えられています。