玉村町住民活動サポートセンター「ぱる」を訪問しました
2024年5月15日、玉村町住民活動サポートセンター「ぱる」を訪問しました。
アットホームな雰囲気の中、スタッフの奈良野さんと、事務長の竹内さんが
笑顔で迎えてくれました。
◆「ぱる」の紹介
玉村町役場の隣の建物にあり、まちづくり活動(住民活動)を支援する拠点となっています。「ぱる」に登録すると、ミーティングスペースや活動場所、印刷機など活動に必要なものを使えるだけでなく、二人のスタッフが様々な相談にのってくれる場所になっています。
隣接する「ふるハートホール」の管理や使用予約受付も行っています。
◆昨年の活動について
・1/21「ぱるメッセ」を初開催しました。
団体の見本市のような位置づけで、10団体が参加。団体同士の交流、会員募集(普段の様子を見てもらう)の場となりました。代表者会議で課題を聞いて、高齢化、会員を増やしたいという声に応え、開催したものです。
・3/3「ぱる祭り」(毎年恒例)
こちらは毎年恒例の団体の発表会、20団体・企業等が参加し、ステージ発表、パネル展示を行いました。300人の来場者でにぎわいました。
◆「ぱる」の特徴
・企業との連携
例えば、玉村町内に工場のある「ケアコム」という、ナースコールなどの医療システムの開発及び製造を行っている企業は、毎年「農園祭」を開催しており、当日の運営を大学生ボランティアが行っていたり、地元の活動団体がステージ発表を行うなど、多くの住民をまきこんだ大きなイベントです。「ぱる」も団体への参加呼びかけなどで協力しています。
・学校との連携
玉村町には、日本に2校しかない「食肉学校」の内の1つが立地していますが、地元への認知度をあげたいという学校側から相談があり、「夏休み食育体験会」開催につながりました。
また、玉村高校の探究のフィールドワークに「ガイドたまむらの会」が参加するなど、団体と学校のコーディネートも行っています。
その他にも、国際交流協会のイベントを企画するなど、玉村町の様々な社会資源(団体、施設、学校、企業)をつないでいろいろな分野で幅広くコーディネートしています。
決して規模が大きくはない町の中で、お互い、普段から顔が見える関係でつながっているからこそ、様々なマッチングができるのだと感じました。
◆「ぱる」の成り立ち
住民自治の実現のため、2007年4月に「玉村町自治基本条例」が施行され、2010年5月に「玉村町住民活動サポートセンターぱる」が開設されました。様々な活動を柔軟にサポートするために、2013年に公設民営化され、現在は一般社団法人たまむら住民活動支援センターが運営を担っています。
以来、登録団体は増え続け、今では103団体、36人の個人の登録があります。
◆民営だからできること
住民と同じ視点で、分野、立場、世代をこえて、必要に応じて柔軟に様々な活動、団体を支援し、玉村町のまちづくり、ひとづくりに大きな役割を果たしています。
実際に、「ぱる」は玉村町の人、団体、情報が自然に集まってくるセンターになっているようで、ここに来れば何かある、と気軽に寄っていく方が多く、訪問中も次から次へと訪れる人がいて、竹内さん、奈良野さんと親しげに話している様子が印象的でした。スタッフのお二人は、スマホの操作方法やチラシの作成のしかたなど、ちょっとした相談に気軽に応じているそうです。
「ぱる」とは、「仲間・仲良し」という意味で、人と人を繋げたいという願いが込められているそうですが、その名前の通り、住民にとって身近な存在で、スタッフである竹内さん、奈良野さんも気軽に相談ができる相手として、活動団体にとって無くてはならない存在になっています。お二人の人柄や、団体の要望、声にすぐ答えてくれる姿勢など、参考になるところが多くありました。
最後に、忙しそうなお二人に大変ではないですかと尋ねたところ、「楽しいからやってる、続けられる」というお返事が返ってきました。これからも住民と同じ立場で楽しみながら、玉村町の様々な住民活動を支えていってほしいと思います。
-------------------------------------------------------------------
玉村町住民活動センター「ぱる」
所在地:佐波郡玉村町大字下新田208-4(玉村町役場隣)
TEL/FAX:0270-65-7155
開所時間:月曜日~金曜日9:00~17:00
休業日:土・日曜日、祝日、年末年始
https://www.kyoudou-tamamura.org/
コメント