初めての決算2021②午後の部13:00~16:30
2021年3月27日(土)、県庁昭和庁舎35会議室にて
NPO法人向けセミナー「初めての決算」午後の部としてNPO法人会計基準&助成金セミナーを開催いたしました。
今年度初めて決算を迎える団体、会計担当者が変わった団体など
7団体7名が参加しました。
午後の部は群馬県共同募金会の助成を受けて開催しています。
地域福祉に関わる活動をしているNPO法人の団体基盤強化を図るため、
会計基準を導入するセミナーとして開催しました。
解説:群馬県共同募金会 星野久子さん
1.助成金に関するポイント
①助成金の申請・応募の次期を逃さない
群馬県共同募金会…8~9、11~12月頃
市町村支会…支会ごとに設定
中央共同募金会「福祉基金」…12月頃
②助成団体の審査のポイント
解決したい社会的課題の認識・解決の目標をどのように捉えているか?
提出された決算書の正確性、HP等の公開の有無
※決算書が同業他社や他法人と客観的に比較できる唯一の書類になる
③赤い羽根共同募金の助成について
地域福祉を推進する事業を行う団体が対象
助成プログラム
広域助成プログラム一覧
https://www.akaihane-gunma.or.jp/koiki_program/
「つかいみちを選べる赤い羽根募金」について
https://www.akaihane-gunma.or.jp/donation1/
2.会計基準について
NPO会計基準とは、NPO活動を正しく分かりやすく支援者に伝えるために
市民ボランティアによってつくられた基準です。
これまでの収支計算書とは様式が異なり、活動計算書を用います。
活動計算書は、以下の項目から構成されます。
NPO活動にかかったコスト=費用
費用をどのように資金調達したか=収益
活動の結果の財産増減=当期正味財産増減額
解説:NPO・ボランティアサロンぐんまコーディネーター
①様式の特徴と科目例、記載例
②NPO会計基準改正(2017年12月)のポイント
・受取寄付金を計上するタイミングについて
・役員報酬と関連当事者間の取引の明確化
・その他の事業がある場合の活動計算書の表示の変更
・特定資産のQ&A改正
詳細はhttp://www.npokaikeikijun.jp/wp-content/uploads/18e9266686a76421b403183aa10d6263.pdf
③財務諸の注記について
注記は活動計算書や貸借対照表では表すことができない情報を表示することが可能です。
使途等が制約された寄付金、固定資産、借入金がある場合は注記に表示することが
望ましいですが、現状としてNPO法人の約半数しかこれらの項目を注記に添付していません
参考:H31年度決算書調査について https://nposalon.kazelog.jp/npo/2021/03/h31-2f90.html
NPO法人会計基準について http://www.npokaikeikijun.jp/
3.簡単エクセル会計実務
後半は市民ITサポーターのメンバーの協力により、パソコンを用いた簡単エクセル会計の入力方法などの実習を行いました。
参加者は5名。
解説:市民ITサポーター 山崎義樹さん
内容
①入力の準備(法人基礎データの入力)
②入出金データの入力処理 内部移動の場合の入力
③入力データの集計 資産確認ん
④活動計算書の作成、データ転記のコツ
簡単エクセル会計は期末に現預金以外の資産・負債を持たない小規模NPO法人向けのツールです。
簡単エクセル会計を用いて集計作業を行うことで、「NPO法人会計基準」に準拠した「活動計算書」「貸借対照表」「注記」「財産目録」の作成が可能です。
毎月の科目の入力と手元現金、預金の残高を確認することで集計がスムーズになります。
簡単エクセル会計のダウンロード、説明動画へのリンク
http://www.npokaikeikijun.jp/software_for_small_npo/
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