初めての決算セミナー2014
初めての決算セミナー2014開催
4月12日(土)、県庁昭和庁舎にて「初めての決算セミナー」を開催しました。
対象者は、初めて決算を迎える団体や事務局を初めて任された方がいる団体などです。
参加者は28団体39名でした。税務関係の説明は、群馬県税務課の上野訓只さんから、
そのほかはサロンスタッフによる説明です。
①NPO法人の税務
●法人税法上の収益事業とは
・収益事業に該当する34業種について
・NPO法人の本来の目的である特定非営利活動事業であっても、
法人税法上の収益事業に該当すれば、課税対象になる。
・国や地方公共団体等からの委託事業やバザーについて
・法人税法上の収益事業を行っている法人は事業の収益がなくても確定申告をする
義務がある。
●法人の事業税・住民税について
・法人を設立した日から2か月以内に「法人設立設置申告書」を県税事務所に提出する。
収益事業を行っていない場合でも提出する。
・均等割(年額20,000円)が課税されるが、平成26年4月1日から平成31年3月31日
までの間に終了する事業年度から「ぐんま緑の県民税」として均等割額に7%相当額が
が上乗せになる。(年額21,400円)
●法人税法上の収益事業を行わない場合
・均等割は課税されるが、収益事業を行わない法人は減免される場合があり、
減免を受けようというNPO法人は4月30日(県民税の場合)までに、減免申請書を行政
県税事務所に提出する。
・市町村民税の均等割(年額5万、6万円)
・減免申請の期限が市町村によって異なるので確認を!
②事業報告書の書き方
・NPO法人の年間運営スケジュールについて
・事業報告書作成の目的は、事業を振り返り次年度に活かす、関係者に情報開示す
る、所轄庁に提出する。
・群馬県のHPで公開されているので、誰でも見られることを意識する必要がある。
・盛り込んだほうがよい内容として、1年の総括・課題、事業ごとの目的・概要・成果と課
題、総会・理事会・役員会・会員数、ボランティア活動時間、物品寄付など
・よくある間違いのケースとして役員名簿に報酬の有無の記載がない、提出部数が不足、
日付の間違いなど
・報告書は最後に複数メンバーで校正を行うのが望ましい
③決算書について
・NPO法人が提出する会計書類
活動計算書・貸借対照表・注記・財産目録
・活動計算書は課題解決のためにどのような事業にお金を使ったか、そのためにどのよ
うな資金調達をしたのかを表したもの。費用は事業費と管理費に分け、それぞれ人件費
とその他の経費に分けて記載
・活動計算書の様式と記載例の説明
④理事・監事の職務・責任
・NPOを構成する人的資源
・理事の役割
事業計画、事業分析、資金調達、情報発信、理事会での意思決定
NPOが破産した時の団体責務の責任は負わない
・監事の役割
業務監査・会計監査・監査報告
・業務チェックリストの資料を活用して確認
終了後サロンにて交流会実施
興味のある団体対象に認定NPO法人制度について説明
⑤認定NPO法人について
・認定NPO法人の群馬の現状
・認定NPO法人のメリット、基準、認定NPO法人になる方法などについて説明
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