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NPO・ボランティアサロンぐんま

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2011年10月11日 (火)

特定非営利活動法人 パスの会

特定非営利活動法人 パスの会は不登校やひきこもりについて考え、支援し、学びや仕事の試行錯誤を楽しもうという団体です。

パスの会の歴史は長く、1987年、不登校の子供を持つ親の会「ぐんま登校拒否を考える会」からスタートし、2001年にNPO法人となりました。
今回はパスの会・理事長の山口さんにお話を聞きました。

パスの会では、不登校などの子供の居場所であるフリースペースや、そうした子供を持つ親の集まりである親の会を定期的に開いたり、講師を招いた講演会や、「踊らNIGHT」というダンスイベントなども開催しています。

そのほか若者の就労体験の場として2007年から「ヤング人材センター」を立ち上げています。これはシルバー人材センターのヤング版という位置づけで、“働かなくてはならない”というプレッシャーではなく、今できることから仕事を始めることで次につなげようというコンセプトで活動しています。

これに関連して、若者の自立支援のための自活支援アパートも運営しています。ここには家庭内での暴力や家に居づらい環境から一時的に緊急避難するためのシェルターの機能も持っています。

また、前橋市にある不思議なお店をボランティアスタッフという形で支援しています。不思議なお店では皆が好きな時に集まれる居場所としての機能も持っています。

活動を始めたきっかけは、家庭内暴力や不登校の子供を持つ親から相談を受けたことでした。相談を受ける中で、子供たちに学校以外の居場所の必要性を感じ、フリースペースを始めました。

関わっているスタッフは不思議なお店が約15人、ヤング人材センターが7~8人、親の会は10人、そのほかイベントや講演会の時にはその都度多くの人がスタッフとして関わってくれているそうです。これらスタッフの方たちは皆ボランティアで関わっています。

活動を続ける中での課題は、活動資金が不足気味という問題があるそうです。そのほか、パスの会の運営側の世代交代や後継者グループの育成などが今後の課題だそうです。

今後はヤング人材センターのNPO化などを考えているそうです。

山口さんは長く活動を続ける中で、大人は仕事以外の時間を次世代の時代の人たち、つまり子供や若者たちともっと過ごしてもいいのではないか。今の日本は仕事がほとんどであり、教育は学校に任せすぎである。地域の人たちのバラエティーが生かされる機会がもっとあってもいい、と語っていました。
 また、子供の学ぶ場がもっと多様であっていい、今の日本はまだこの辺が希薄である、公教育だけが教育ではなく、教育ももっと広い視野で考えてほしいそうです。

山口さんは、若い人たちが社会で体験する場の共有がもっとできればと語っていました。

■講演会のお知らせ
 パスの会では山形鉄道株式会社の野村 浩志社長を講師に迎え講演会を行います。
「働かなくてはならない」という精神的プレッシャーにあえぐ若者たちが増えている昨今、「こういう働き方もあるんだー。こういうエネルギーの使い方もあるんだよな。」と、なにかと重い仕事観が、ふとゆるむそんな瞬間があったらうれしいな、と思い企画したそうです。

 「野村社長の涙と笑いのものがたり」-小さな奇跡のおこしかた―
 講師  山形鉄道株式会社 公募社長 野村 浩志

10月16日(日)午後1時開場 午後1時半開演 群馬会館・広間
会費 1,000円(会員 700円)ハンディ割引・学生 500円、お子さん無料

(佐藤)

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