エクセレントNPOとは?
県と群馬NPO協議会の協働により、10月23日(土)、市民力養成講座第2弾、田中弥生さん
と学ぶ「エクセレントNPOとは?」が行われました。
エクセレントNPOとは、望ましいNPOのことで、NPOの現状に危機感を抱いた研究者
や実践者が集まり、NPOが目指すべき姿を示すための評価基準をつくりました。
講師の田中弥生さんは、言論NPOの役員であり、エクセレントNPOの評価基準検討
委員会の主査をつとめています。今置かれているNPOの現状から、エクセレントNPO
基準をつくるに至った経緯や意義などについてお話しいただきました。
秋のイベント花盛りの土曜日でしたが、50名弱の参加者が熱心に耳を傾けました。
ドラッカーの元で非営利組織論を学んだという田中さんは、留学中ドラッカーの
隣に住み、ドラッカーとのエピソードなども織り交ぜて楽しい話も披露。
アメリカやイギリスではエリートが非営利組織に入り、そこでのキャリアが大変高く評価され
るそうです。一方日本では、お金、人材、情報発信が相変わらず課題となっている。
2005年ごろから市民による市民のためのNPOであるはずが、なんかおかしくなり、これが
NPO?と思うようなNPOが増えてきた。その陰で、小さくても頑張っているNPOがある。
この頑張っているNPOをきちんと評価したい。そこで、望ましいNPOを定義し、それを
目指していこうとエクセレントNPO基準を作った。エクセレントNPOは「社会変革性」
「市民性」「組織安定性」の3つを基本条件としている。田中さんはとくに市民性を強調し、
ボランティアや寄付などで市民を取込むことが大事と言っています。また、今年中には、
自己診断ツールの初級編が発行されるそうです。
(湊)
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