地域に善意の資金循環を報告(中間支援組織支援力強化事業)
中間支援組織支援力強化事業2012(NPO支援のための連続講座 第7回)
を実施しましたので報告します。
日時:平成24年7月11日(水)14:00~16:00
会場 :県庁昭和庁舎21会議室
講師:徳永 洋子さん 日本ファンドレイジング協会事務局長
テーマ:地域に善意の資金循環を
(講義開始に当たり)
最初に、日本ファンドレイジング協会の夢・希望をお話しいただ来ました。
・日本の寄付を1兆円にしよう!
・未来の寄付者を教育しよう!集めよう!
など。
参加者が「考えてみよう! NPOのスゴイところって・・・?をテーマに」
隣同士で5分間、自己紹介を兼ねて話し合いを実施。
(講座の様子と講座概要)
〇NPOのスゴイところって・・・?
・地域コミュ二ティ=地域内の自発的につながりをもって関わりあっている
人たちから構成される集合体
・行政(官)企業(民)住民(私)をつなぐのが地域のNPO
・地域コミュニティのプラットフォームとして、各NPO自身が社会との
コミュニケーションに努めて、その価値を伝えていく必要がある。
〇個人とつながる魅力的な寄付集め
①ネーミングによる魅力
例:熊本城復元募金 1万円で 「一口城主」
②バリューをつなげる
例:TABLE FOR TWO
③何円で何ができるかを明確化
④一口いくらという設定
例:NPO法人日本グッド・トイ委員会が運営する「東京おもちゃ美術館」
⑤モノ系の入りやすいメニューを用意
⑥ゼロ円で出来る寄付
⑦デザイン・シンボルで訴求力UP
例:NPO法人難民を助ける会
⑧寄付者をたたえる
例:熊本城の復元された天守閣内(熊本城復元募金)
⑨楽しみながらできる寄付
例:One Beer,One Book
⑩記念日の寄付
例:NPO法人高知市民会議
〇企業とつながる5つの類型と事例
①コーズプロモーション
自社で特定の社会課題についての認知拡大や寄付集めの
キャンペーンを行うもの
例:JALの機内でのUNICEF募金
イオンの「幸せの黄色いレシートキャンペーン」
②寄付付き商品
売り上げの一部が寄付になる商品やサービスの販売
③ソーシャルマーケティング
自社で特定の社会課題について、社会に具体的な行動を促す
キャンペーン。
例:ワコールの乳がん撲滅「ピンクリボン・フィッティング
キャンペーン」。キャンペーン期間中にブラジャー試着
1枚ごとに財団法人日本対がん協会の「乳がんをなくす
ほほえみ基金」に10円を寄付
④コーポレイト・フィランソロピー
NPOなどへ直接の寄付を行うこと。伝統的な企業の社会貢献。
例:震災時には、NPOを通じて被災者へ物資を届けたことで、
企業にとっては、マナーリスクの軽減にもつながった。
⑤社会的責任に基づく事業
本業を活かして特定の受益者に対して技術や商品を提供すること。
例:BOP(Bottom of Pyramid) を対象として、ユニリーバは購入
しやすい小袋入りの石鹸をインドで商品開発した。NGOを通じ
て配布するだけではなく、それを現地の女性たちが販売する
ことで自立支援にもつなげた。
ベッドメーカーの要介護者向けの介護ベッドの提供。
〇行政とつながる
コミュニティファンドに期待される2つのこと
①コミュ二ティファンドの資源調達の過程で、地域でどんな問題が生
じているのかわからない、その課題解決にどう参画していいかわか
らない人たちが「社会の課題解決に参画するはじめの一歩」を踏み
出すきっかけとなり、そこから地域の課題やその解決に取り組む
NPOへの関心を深めていくことが期待される。
②その資源が、コミュ二ティの基盤を強化し、地域社会における課題
を解決し、地域を活性化する
例:犯罪減少、高齢者・障害者の生活支援、子育て支援、青少年育成
=行政コストの削減 地域経済の成長
〇コミュ二ティファンドの原資調達プレイヤーの果たす役割
①行政の役割
機会の創出(イベント・広報)
信頼性の確保(情報の一覧公開)
②NPOの役割
期待値の向上(活動実績・成果の可視化)
達成感の提供(支援者コミュニケーション)
〇原資の調達として期待される2つのもの
①寄付付き商品
地域の商品・サービスを消費することが寄付になるということで、
地元企業や商店街を巻き込みやすい
②遺贈
少子高齢化のなかで「地域への恩返し」の受け皿となる
◎ファンドレイジングの基本
問題への共感
×
解決策への納得
+
信 頼
↓
支援⇔成功体験
地域コミュニティに 善意の志金循環を!
(講座後隣の人と講座の感想を話合っていただく)
・皆さん話が始まると中々終わりませんでした。
(質疑)
・講師から丁寧に質問にお答えいただきました。
次回は7月21日(土)9時30分~県庁昭和庁舎21会議室にて
「NPO法人会計基準」税理士から学ぶ基礎講座
①NPO法人会計基準の使い方誰でもわかる基礎編
②NPO法人会計基準の使い方
問い合わせ: NPO・ボランティアサロンぐんま
電話:027-289-3399 FAX : 027-210-6217
E-mail gunma-nposalon1@kl.wind.ne.jp
ブログhttps://nposalon.kazelog.jp/npo/
を実施しますの、皆様の参加をお待ちしています。(栗原)
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